ふにふにおなか
掲載日:2026/10/30
彼のおうちでぼんやりと漫画を読んでると。
「ん~?」
彼がふいに、後ろから私のことを抱き寄せた。彼は、私のおなかに腕をまわし、優しく抱きしめる。背中に感じる、彼の大きな胸と柔らかな鼓動。鼓膜に触れる、彼の吐息。あたたかくて、心地よい鼓動が全身を震わす。
「ぅ、ひゃっ!?」
すると彼は、私のお腹を揉みはじめる。
「ふにふにで気持ちいい~」
と、彼は私の耳元でふわふわとした声で言う。
「なによも~……遠回しに太ったって言ってるの~?正解だけどさ」
「いんや~素直にふにふにしてて柔らかくて気持ちいな~って思っただけだよ」
めっちゃ癒される~……と、私のおなかを揉みながら、耳元でとろけていくような声で彼は言う。
するとだんだん、私のおなかを揉む彼の手が落ち着いてきて、そして止まった。
その変わり、すぅすぅとした優しい寝息が聞こえてきた。
最近彼の仕事が忙しくて、中々会えていなくて。今日久しぶりに、彼と会えた。
「……疲れてるのに、私と会ってくれてありがと」
私はそう言いながら、肩に乗る彼の頭を優しく撫でた。




