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星空の絆

ひなたは教室の窓際で、ノートにキラキラ星のイラストをぐりぐり描いてた。春の桜がヒラヒラ舞う放課後、隣の席のみうが「ひなた、宿題やった?」とニコニコ突っ込む。「え、宿題? あとでいっか!」とひなたはヘラヘラ笑う。いつもの放課後、いつものバカ話。ひなた、みう、ちょいクールな転校生のりりぽん、めっちゃ元気な後輩のあいりの四人は「星見丘中学」の仲良しグループ。放課後はいつも校庭の裏の古い天文台で、ジュース片手に星の話や恋バナでキャッキャ盛り上がる。今日もみうが「ひなた、好きな人いるでしょ?」とニヤニヤからかうと、ひなたは「星空しか愛してねーよ!」と顔真っ赤で返す。りりぽんが「ふーん、子供っぽいね」とニヤッと笑い、あいりが「えー、ひなた先輩、絶対彼氏いるって!」とピョンピョン跳ねる。笑い声が天文台のボロ屋根に響く、超平和な日常。

でも、ひなたの心にはなんかモヤモヤ。夜空見るとドキドキするんだよね。夢で、誰かが「選ばれた光」とか「世界の終わり」とか、わけわかんないこと囁いてくる。まぁ、寝不足のせいっしょ!とひなたは笑い飛ばす。ある日、いつもの天文台で駄弁ってると、急に空がドカンと真っ赤に染まった。「え、夕焼け!?」あいりが叫ぶけど、ひなたは気づく。あの赤、夢で見たやつじゃん。地面がドドドッと揺れて、天文台の望遠鏡がガシャン! みうが「地震!?」と慌てる中、りりぽんが冷静に「違う。なんか…ヤバいのが来る」と呟く。次の瞬間、校庭に黒い霧がゴオオッと渦巻いて、めっちゃ怖い怪物が現れた。人間の形をグニャッと歪めたみたいな姿、目がギラギラ赤くて、口からドロドロした気体が漏れてる。「ヒトの希望…喰らう…」って声に、ひなたの背筋がゾワッ。

「逃げろ!」りりぽんが叫び、四人は校庭をダッシュ。でも、怪物はバリ速い。あいりがコケて、ひなたは咄嗟にあいりを庇う。「ひなた先輩!」あいりの叫び声の中、ひなたの前にキラーンと光が降りてきた。小さな結晶、星みたいな輝き。手に触れた瞬間、ひなたの体がジワッと熱くなる。「選ばれた光よ、輝け!」夢で聞いた声が響いて、ひなたの体が光に包まれる。気がつけば、ひなた変わってた。白と金のキラキラ衣装、星の模様が揺れるスカート。髪はサラサラ伸びて、瞳はキラッキラ。「私は…ステラ・フレア!」ひなたはビックリな声で叫ぶ。怪物がドドンと突っ込んでくるけど、ひなたは本能で拳をブンッ! ドカアア! 衝撃波が炸裂、校庭の地面がズドンと陥没して怪物が星空の彼方まで吹っ飛ぶ。「え、なにこれ!? 私、めっちゃ強い!?」ひなたは笑うけど、すぐ気づく。変身しても、体の重さや息切れは変わんない。パンチはヤバいけど、普通の自分と大差ない。

りりぽんが駆け寄る。「ひなた、気を抜くな! あいつは『ヴェイル』、希望を喰らう敵だ!」りりぽんの手にも結晶がキラッと光り、青と銀の「ステラ・ストーム」に変身。みうはピンクの「ステラ・ハート」、あいりは緑の「ステラ・ブレイズ」に。だが、ヴェイルはバリ強い。ひなたの拳をスルッと避け、巨大な腕を振り上げる。ドゴオ! 地面が割れ、りりぽんが吹き飛ばされ校舎の壁に叩きつけられる。「りりぽん!」ひなたが叫ぶ。みうが「ハート・シールド!」と光のバリアを張るが、ヴェイルのパンチでバキッとひび割れ。あいりの「ブレイズ・スピン」で竜巻みたいな蹴りが炸裂、地面にクレーターを刻むけど、ヴェイルはビクともせず、逆に投げ技で空高く放り投げる。四人はボロボロになりながら、ひなたの「フレア・インパクト」で地面を砕き、りりぽんの剣で空を裂いてヴェイルを撃退。校庭は巨大なクレーターだらけ。「ハァ…ハァ…何これ…」みうが震える。りりぽんが冷たく言う。「これが現実。私たちは選ばれた。戦うために」

その夜、ひなたは天文台で一人、星空を見上げる。結晶が語った。「ヴェイルは異次元の存在。希望を喰らい、世界を闇に沈める。私たちはステラ・ウェイブ、希望の光を紡ぐ戦士」。ひなたは笑う。「ふざけんな。なんで私たちが?」でも、心の奥で気づいてる。もう、日常は戻んない。次の日、学校はいつも通り。みうは無理やり笑顔、あいりは元気を装う。りりぽんだけが静かに言う。「次はもっと強い敵が来る。覚悟しろ」

数週間、ヴェイルは次々現れる。ひなたたちは戦うたび強くなるけど、体はキツい。ひなたの拳はズキズキ震え、みうの腕は力が入らない。あいりは涙目で蹴りまくり、りりぽんは無言で剣を振る。ヴェイルはどんどん強くなり、パンチ一発で山が揺れ、投げ技で空が割れる。背後に「シャドウ・ロード」って存在がいるらしい。ひなたは気づく。ヴェイルはただの怪物じゃない。人間の絶望や恐怖を映す鏡だ。ある戦いで、ヴェイルがひなたのママの姿に変わる。「ひなた、なんで私を置いていったの?」その声に、ひなたは凍りつく。ママは小さい頃、病気で死んだ。「お前…ママじゃない!」ひなたは涙をこらえ、拳を振り上げる。フレア・インパクトが炸裂、ヴェイルは地平線の彼方まで吹っ飛ぶ。地面は陥没、ひなたの体はガクガク震える。「ママ…ごめん…」心がズキンと痛む。

中盤、ひなたたちはシャドウ・ロードの正体を知る。りりぽんの姉、れなだった。れなは昔、ステラ・ウェイブだったけど、希望を失いヴェイルに魂を売った。「この世界、救う価値ないよ」とれなは笑う。りりぽんは姉を斬ろうとするが、剣がブルブル震える。「姉ちゃん…なんで…」ひなたはりりぽんを抱きしめ、叫ぶ。「りりぽん、一人じゃない! 私たちがいる!」れなはバリ強い。パンチ一発で空が割れ、投げ技でひなたを地平線まで吹っ飛ばす。ひなたは地面に叩きつけられ、骨が軋む。「くっ…まだ…!」立ち上がるが、れなの拳が迫る。みうの「ハート・シールド」がギリギリ間に合い、衝撃波でビルを弾く。あいりの「ブレイズ・スピン」が竜巻を巻き上げ、れなを押し返す。四人はボロボロ、でも目を合わせる。「絶対…負けない!」ひなたが叫ぶ。だが、れなの攻撃がひなたを直撃、体が宙を舞う。意識が薄れる中、結晶が囁く。「光は…絆の中に…」

ひなたは夢を見る。小さい頃、ママと見た星空。「ひなた、どんな時も希望を忘れないで」その言葉で、ひなたはパッと目覚める。傷だらけの体を起こし、仲間を見る。みうは涙目、あいりは拳をギュッ、りりぽんは剣を構える。ひなたはニカッと笑う。「やっぱ、私たち最強じゃん!」四人は再び変身。ステラ・フレア、ストーム、ハート、ブレイズ。光が一つになり、れなに突進。戦いは超壮絶。ひなたの「フレア・インパクト」は地面を砕き、衝撃波で雲を吹き飛ばす。りりぽんの「ストーム・スラッシュ」は空間を切り裂き、みうの「ハート・シールド」は星を弾く。あいりの「ブレイズ・スピン」は竜巻を巻き上げ、れなを押し込む。れなも負けず、パンチで山を崩し、投げ技で空を震わせる。「無駄だよ!」れなの叫び。ひなたは叫び返す。「違う! 私たちの絆は無駄じゃない!」四人の心が響き合い、結晶がキラーンと輝く。光が合わさり、銀河を照らす巨大な星の槍「ステラ・ノヴァ」が生まれる。ひなたが叫ぶ。「れなさん、目を覚まして!」槍がれなをズドンと貫き、闇がキレイに消える。れなはニコッと微笑み、りりぽんに囁く。「ごめん…ありがと」れなは光になって、スッと消える。

でも、戦いは終わらない。シャドウ・ロードの真の姿、異次元の「ヴェイル・オリジン」が現れる。惑星を呑む巨大な闇、拳一振りで空が裂ける。世界が闇に沈む中、ひなたたちは最後の力を振り絞る。「みんな、行くよ!」ひなたの拳、りりぽんの剣、みうのバリア、あいりの蹴りが一つになる。ステラ・ノヴァが銀河を貫き、オリジンの核をバキッと砕く。光が宇宙をパッと包み、闇が消える。

ひなたが目覚めると、星見丘の校庭だった。空は青、桜がヒラヒラ。みうがニコニコ笑い、あいりがピョンピョン跳ねる。りりぽんが静かにニヤッと微笑む。「やったね、ひなた!」あいりがギュッと抱きつく。ひなたは笑うけど、胸にチクッと痛みが。れなの笑顔、ママの声。失ったものは戻らないけど、仲間がいる。夜、ひなたは天文台で星を見る。「これからも、守るよ。みんなの希望」結晶がキラッと輝き、星空がピカピカ瞬く。

END

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