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6/10

第六球 正念場

正念場と言っても高子園出場とは違う・・・・どれだけ経験値を稼ぐかが重要である


大会前のくじ引きで、取り敢えず北縄高校とは決勝以外では当たらない事が解り

これが唯一の救いと言った感じであった


そして夏の全国県予選大会が開催されたのであった


そこで一回戦は格下の底辺商業校である


無難に15−0の完勝で5回コールド勝ち、創立以来5回コールド勝ちが出来るとは・・・・


年配のOB、生きて5回コールド勝ちとか夢を観てるのかと思うほどだったのである


それほど・・長年5回コールド負けに馴れていたのであるそして2回戦これも又


格下の極北水産である、これも無難に12−1の7回コールド勝ち


そして北縄林業高校もこれも又格下14−3の勝利


これで準々決勝、初の進出ここからはそれなりの強豪がどうしても当たる・・・・


そうここからが正念場である


しかし年配OBや関係者、他の生徒たちは、秘境高校大旋風と騒ぎ立てているのである


もちろん北縄全体でも注目を集め始めた、そうなると強豪校も本気を出して来るでしょう


何が本気かと言うと、偵察が目立つようになったからである


今までは5回コールド負けが当たり前の為、偵察にお金や、動力、時間を割く必要が全く


無いのであった、今までは偵察するだけ無駄だったのが合言葉になるくらい有名では有ったのだ


今回は今までの加護があったので研究対象外だったのだ


でも今回は徹底的に研究をするので、これからはとても厳しい戦いになるのであった


今回の準決勝の相手は以前相手にした北縄水産であるただメンバーは以前とは違うけど

それなりの強豪である事は疑問の余地はないのである


北縄水産のスターティングメンバー


1番  鬼族    三塁手   鬼塚  正雄

2番  鬼族    二塁手   鬼崎  雅也

3番  オーク族  一塁手   中田  一平

4番  オーク族  捕手    西条  英寿  

5番  オーク族  中翼手   木原  元康

6番  猫耳族   遊撃手   風谷  秀吉

7番  オーク族  右翼手   相馬  飛雄馬

8番  ゴブリン族 左翼手  伊地知 博

9番  オーク族  投手   山本  宏



秘境高のスターティングメンバー


1番  猫耳族   中翼手  大空  穂乃果

2番  人族    左翼手  大村  大気

3番  エルフ族  三塁手  半沢  洋介

4番  虎族    右翼手  虎沢  虎之助

5番  ゴーレム族 一塁手  石橋  高明

6番  ゴブリン族 二塁手  宮本  雲長

7番  オーク族  捕手   国吉  子竜

8番  オーク族  遊撃手  手塚  宰

9番  人族    投手   屑野  三下


打順は以前の8番バッターを外し、4番以降は全員1番に繰り下げ、4番に1年生の虎沢  虎之助を加入したのである、これにより打線に厚みがでて、格下程度なら楽に勝てる状況になったのだ


流石に研究してるだけ有って的確な対策、守備位置、配球・・・どれをとっても本気モードである

ここからはかなり厳しいのである、その中でも一際光ったのが虎沢  虎之助である

虎沢  虎之助の前にランナーが出ないのが問題である、怪物打者では有るけど、ホームランバッターではないから点は難しく、0が並ぶ投手戦となった、虎沢  虎之助の前にランナーがでたら

敬遠で躱す感じである、流石は強豪校、要所の締め方が全然違うのである

とうとう延長に入りようやく13回の裏1アウト、満塁、4番 虎沢  虎之助 敬遠では押し出しサヨナラに成る為、勝負せざる負えない状況になっているのであった、そこでヒットを打ち

サヨナラ勝ちの1−0の好ゲームとなった・・・しかし危ない・・・あと1回でも持ち越されたら

負けていたのであった、まさにギリギリの戦いであった



そして準決勝の相手は北縄商業、これまた強敵・・・優勝候補筆頭に当たらないのは幸運でも

苦しい戦いで有る事には変わらないのである


北縄商業のスターティングメンバー


1番   虎族   遊撃手   大和   尊

2番   虎族   捕手    宮本  直樹

3番   鬼族   中翼手   馬場  武蔵

4番   鬼族   三塁手   柏木  和義

5番   鬼族   右翼手   中城  智也

6番   虎族   二塁手   下村 丈一郎 

7番 虎族   右翼手   玉崎   剛

8番   虎族   左翼手   虎崎  三郎

9番   虎族   投手    上虎  真姫


我々メンバーは変わらず、上虎  真姫はアンダースローを操る、舞を奏でるような美しいフォームで

投球する事で有名だ・・・・、それなりの強敵、的確に弱点を付いてくる野球をしてくる、内角高め

外角低めを巧みに操る・・・舞を奏でるような感じで我々攻撃陣は完全に翻弄流石に虎沢  虎之助

はちゃんとヒットは出してるが・・・長打は難しいようである

これも投手戦、だか9回表ついに均衡が破れた、まず1番バッターに先頭打者を四球で塁に出してしまった、次の二番バッターにもヒットで出塁、1,2塁で3番バッターにタイムリーヒットを打たれ

1点先制・・・ノーアウト1,2塁で4番に回り、大ピンチ・・・バッテリーはやばいと思ったのか

ギリギリのコースを付いた敬遠、引っ掛けてくれればラッキーの投球をして5番、満塁の大ピンチ

投げたストレートが運良く3塁正面のライナー!!!

ランナーが飛び出していたので、3塁ベースを踏んで、2塁に送球、トリプルプレーの完成だった

なんとか奇跡的に1点で凌いだけど苦しい展開

そして9回裏最初の打席は4番 虎沢 虎之助 そこはヒットを放って1塁へ、相手の投手が第1球を投げた直前、盗塁、2塁成功、5番が送りバントで3塁に進塁させて、1アウト3塁

6番 宮本 雲長が鋭い打球を飛ばすがファール、入っていたら長打コース、相手もたまらず

守備位置を後ろに下げた、その時監督からサインが出た、スクイズしろ!!!!

投げた直後、3塁ランナーがホームに向かって走り出し、6番はスクイズ、ドンピシャのタイミングで、

なんとか1点を返す、その後延長15回まで続き、なんとか無得点で抑えていた、15回の裏、2アウト、ランナー無し、4番 虎沢 虎之助・・・打った瞬間わかるサヨナラホームランでゲームセット

辛くも惜勝した、もしこれで明日の再試合になったら、完全に敗北は免れなかった

    

              まさにギリギリの戦いであった


とうとう決勝戦にコマを進める事に成功したのであった、優勝候補筆頭・・・北縄高校と対戦するのであった・・・・・・・




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