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猫の恩返し-5
謎の黒いパーカーの男の加藤組襲撃によって、本格的に抗争に火が付いた。
まず一水会が極東一家の最高幹部である立見卓を襲撃。
銃弾を浴びるも一命はとりとめた。
高知では竹中四代目と共に殺された若頭で組の長であった中川勝美の弔いとばかりに豪仁会が、一水会幹部の中村組を襲撃。
組長の中村は難を逃れたものの、組員3人が犠牲となった。
復讐に一番執念を燃やす竹内剛率いる竹内組は、一水会本部事務所にダンプカー二台で警護していた組員数人をひき殺しながら突っ込み、中にいた組員をも自動小銃で撃ち殺した。この騒動で一水会側に15人の死者を出し甚大なダメージを与えたが、竹内組も2人の犠牲を出す結果となった。
日本全国で銃声が響く中、極東一家の最高顧問である伊賀才三の根回しにより、一水会に属する2つの直系組団体を解散させ、抗争の終着点を模索していた。
そんな中、極東一家は四代目の代行として山辰組の田辺義則を組長代理に置き、抗争の指揮系統を明確にした。
一気に劣勢に立たされた一水会だが、これまで極東一家と敵対関係にあった会津連合と住田会からの後押しを受け会長の山崎挟一は直系幹部のみならず末端組織の組長とも固めの杯を交わし、地固めに奔走していた。




