反撃の屍人-5
龍二は優と次の打ち合わせと、手下である女の連絡先を聞いてその日は解散となった。
優から茉莉の店で働いている真田紅蘭の連絡先のメールでアポイントを取った。
無機質な返答に若干の不安を持ちながら、夕方の花街近くの純喫茶で待ち合わせをした。
時間より早く着いた龍二は学生服でコーヒーを頼みブラックで啜る。
欲求が抑えられていたタバコが欲しくなる。
貧乏ゆすりを小刻みに踏みながら紅蘭を待つ。
真田紅蘭は優の妹のような存在で22歳と若いが、プロの諜報員として暗躍している。
龍二も何度か面識がある。
女子高生から大人の女性まで、自在な七変化を武器にどんな場所にも潜入できる能力は竹内から絶大なる信頼を得ていた。
待ち合わせの時間になり店の扉が開く。
ガランガランとベルが鳴り一人の女がこちらに向かってくる。
「あなたが氷室さん?」
半信半疑の女の表情。
頷く龍二。
「えーーーーーーー!?
ホントにあるんだ転生とか!!
え?え?
マジで?
ホントにあの氷室さん?
うわーーーーー!
ヤバいヤバい!!
ありえないわ。
だってアニメでしか見たことないもん!!
ほら、スライムとかになっちゃたり、なんとかオンラインとか!?
しかもけっこうかわいい男の子じゃん?
これ現実!?
あの極道まっしぐらの氷室さんが!?
えーーーーーーー!?
マジーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
驚きの奇声を発する紅蘭。
龍二は大きなため息をつき、席に座るように促した。




