表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【20万PV達成❤️】ドラゴンウイング  作者: 泉水遊馬
漆黒の暗殺者
57/121

漆黒の暗殺者-4

クレイモアは龍二も知っている。

サウジアラビアで開発されたSEX特化の劇薬で、究極の興奮剤と呼ばれる一方、幻覚や錯乱などの副作用も確認されていて、欧米諸国では重い規制がかけられた薬である。

もちろん日本でも例外ではなくクレイモアは特別指定された禁止薬物である。

(茉莉は山崎に脅されてそんなことをしているのか?)

龍二の問いに、

「あなたは意外と純粋なんだね。

薬を扱う人間には様々な理由がある。

しかしそれは後付けの理由だ。

所詮しょせん、抜け出せなくなくなるのがヤクの世界だろう?

あなただって極道に身をおいていたならご存じではないかな?」

とDGが笑みを崩さず言う。

(じゃあ、なぜ茉莉は?)

龍二らしくない弱気な声色に、

「それはご自身で確かめられたらよろしいかと。

それはあなたの問題。

翼の問題とは違う。

わたしはあくまでも榊原翼の意思で作られた存在。

あなたが榊原翼の残留思念を満足に解消してくれることがすべてだ。

そこを認識してほしいものなんだが?」

冷淡に答えるDG。

その言葉を聞いた龍二は様々な思考が頭をめぐる。

山崎組は金融系のシノギをメインに置く組織だ。

薬の扱いをしているなど聞いたことがない。

組長の山崎狭一は極東一家の中で、立見組とならぶインテリやくざの筆頭であった。

その山崎がクレイモアなどガキのおもちゃのような薬でシノギを賄っていたことに少しの戸惑いが生まれる。

(山崎の知らぬところで若衆がやっているのか?)

との疑念が生まれる。

龍二は山崎にも直接会ったことがある。

ヤクザ者には見えない紳士のような振る舞いと、物腰柔らかい穏やかな印象の男である。

竹内組の若頭である自分にも優しく接してくれる人格者だ。

だから山崎が薬をシノギにしていることが想像できなかった。

もちろん、そのあたりの感情は親を殺された龍二にとって、かすかな思い出にしかならないが、この件だけはどうしても受け入れることができなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ