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愛憎の守護神-12
松山がスタイリッシュにサンドウィッチを軽くかじりながら、
「まあ、佐藤さんがきみに夢中なのは周知の事実。
この状況できみから佐藤さんを奪うのは、周りの疑念も生まれる。
だから、ちょっと趣向を凝らしたいんだ。」
と、笑みを浮かべて言う。
カレーに夢中の龍二はそれを片耳で聞いている。
「今日の放課後、僕ときみとで対決しないかい?」
松山の言葉に、
(対決?)
と反応する龍二。
その表情を見て松山が、
「PK勝負ってどうだい?
僕はシュートを5本打つ。
きみはキーパーとして1本でも取れば勝ち。
全て決めれば僕の勝ち。
これなら周囲の同情もきみは受けれるし、僕も堂々と佐藤さんと付き合える。
どうだい?」
と、自信気な表情で提案する。
(なるほど、ガキが考えそうなことだが、面白そうだ。
まあ、悠亜の気持ちは何一つ考えちゃいないが、これであの女から解放されるなら良しとしよう。)
龍二は、それに頷きカレーのお代わりを松山に要求した。




