愛憎の守護神-4
『山崎の奴ら(一水会)、一家の末端の組を潰して回っとるにゃ。』
ジュージが悔しそうな声を龍二の頭に響かせる。
(山崎め…。)
龍二はジョージの頭を撫でながら悔しい気持ちになった。
『それで、おまえはどうなってこうなった?』
龍二が聞く。
『アニキが殺されちまったすぐ後だったにゃ。ある人に呼びだされたんだにゃ。そこで、加藤の兵隊がいてなぶり殺しにされたにゃ。』
加藤茂雄は一水会のナンバー2である。
その若頭の黒田に龍二は殺された。
加藤組が一水会の実動部隊といえるだろう。
『ある人って誰だ?』
龍二の問いに、
『いや…それは…。』
ジョージが濁す。
『誰だ…!!』
龍二が問い詰める。
『あ…その…茉莉さんだにゃ…。』
ジョージの言葉に龍二はパニックになる。
(茉莉が加藤についたってことか!?)
田辺に加護されていた茉莉の裏切り。
龍二にとってこれ以上の衝撃はなかった。
『で、生き返ったら猫だったにゃ。』
取り繕うようにジョージが切り返す。
『茉莉は加藤に寝返ったのか?』
『そんなのわからないにゃ。わかっていたら殺されるような呼び出しにはいかなかったにゃ!』
(そりゃそうだな。)
龍二の中で様々な思いがグルグル回る。
『なあ、アニキ?』
ジョージが寂し気に言う。
『なんだ?』
龍二が聞き返す。
『腹が減ったにゃーーーー。』
ジョージの言葉に龍二は噴き出した。
『変わらないなあ。ジョージ。心配するな、俺がこれから面倒見てやる!
何が食いたい?肉か?魚か?何でも言え!』
龍二がそういうと、
「つーばーさーくーん!なんか猫の声が聞こえてくるけどぉーーー!」
扉の向こうで悠亜が叫んでいる。
『なんだアニキ?そんなガキンチョに生まれ変わっても女がいるのかにゃ?』
ジョージが茶化す。
『ばかやろう。そんなんじゃねーよ。』
龍二はそういうと、扉を開け悠亜を部屋に入れた。
「きゃーーー!かわいいーーーーー!」
悠亜がジョージに駆け寄り抱き上げる。
「にゃーーーーー。」
ジョージが可愛い声で受け入れる。
『とりあえず今のボス(美佐子)に許可とってくる。』
そうジョージにいうと龍二は部屋を出た。




