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愛憎の守護神-2
この日から龍二は暇があれば茉莉の店に通った。
人生で女にこんなにも興味が沸くことなど今までなかったからだ。
だから自分の行動が不思議でならなかった。
寝ても覚めても茉莉のことを考えているのである。
しかし、通うことで茉莉が田辺の愛人ではないこともわかった。
これで自由に会いにこれたのも龍二の背中を押す大きな要因ともなった。
この時龍二は35歳。
組では若衆頭としてのメンツもありお忍びでの来店。
だがこの茉莉との時間が龍二の気持ちを和らげ至福の時間を与えていた。
そんな日が続いたころ、茉莉からアフターの誘いがあった。
二人で深夜のすし屋で様々なことを語り合った。
他人に自分のことをすべて話すことなど初めてのことだった。
茉莉も苦労していたらしく、今のポジションを得るまで前のママから厳しく指導されたことを教えてくれた。
お互いが深く知ることで生まれる感情はひとつ。
そのあと、龍二の部屋で茉莉を抱いた。
普段はクールでキビキビ場を仕切る女が、ベッドの上ではまるで子猫のように甘え強請る。
そんな茉莉の深みにどんどんハマっていく龍二は、初めて【愛】を知った。




