27.日曜日の終わり
二話更新二話目です
夕食の席で父は言った。
「出発は明後日でいいんだよね?」
「・・・何のお話でしょう?」
「ん? 領地に戻るんでしょ?」
父が首を傾げる。あれ、その話は母に怒られてなくなった筈では?
母を見ると素知らぬ顔で食事を続けていた。なぜだ。
「えっと・・・その話は立ち消えになったかと。」
「なんで? 僕の言った通りツレも確保したじゃない。行かないの?」
ツレ・・・クマのことか。え? クマと二人で行くの!?
「そんな、男の人と二人でだなんて。」
「護衛でしょ? 別にいいんじゃない。クマンドが小遣い稼ぎに護衛の仕事してるのは有名な話だよ。」
そうなの? そういえばクマもそんなことを言っていたような気が。
「パーカー家のパーティにもいたじゃない。護衛といいつつシャルルと喋ってたの、あなた横で見たたでしょ?」
母が口を挟んだ。パーカー家のパーティ・・・何度も行ってるからいつのことかわからない。
「そうでしたかね・・・」
母はため息をついた。「もう少し周りに気を配りなさい・・・」
「僕は契約の話をしたいんだけど。」父が割り込む。
「ちなみにドーナー家も彼に依頼したことあるよ。だからあの子はうちの領地行くの初めてじゃないね。」
「え!? クマうちの領地に来てたんですか?」
思わず声が大きくなった。聞いてないよ!
母にジェスチャーで声を落とすように諭され、私は小さくなった。でも待って、聞いてないってば。
「その辺の話は直接しなさい。とにかく出発は明後日で、クマンドは領地に二泊した後帰るってことでいいよね?」
「承知しました。」
朝こちらを出て、夜向こうに着いて一泊して、その日はゆっくりして一泊して、次の日の朝帰るというスケジュールか。馬がいないんだな。しかしクマと二人か・・・いや、馬車は別だろうし話すこともないだろうけど、なんか緊張するな・・・
私がそわそわしている間に、荷物はまとめられ契約は結ばれ、出発となった。




