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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

弟へ

作者: アリババ@十六夜

―人ってなんだろ?―







10月になり、少し肌寒くなってきた。ひとり暮らしを初めて1年半

俺は社会人になっていた。


朝起き、仕事に行き、働き、帰る

そして夕飯を食べ、スマホをいじる。それが俺の毎日だった。


でも自分は特別だと思っていた。

感情を抑え、理性で動き自分は人を殺して、今を生きてるんだ


あの日から...





17年前_____


俺「おはよー!」


母「おはよ、ご飯できてるよ」


父「おはよ、俺は仕事に行ってくる」


涼「お兄ちゃんおはようぅ、おとうひゃん行ってらちゃい!」


兄「今日は何して遊ぼうかな?」


俺はこの時5歳だった。なんの変哲もないただの5歳児

涼は俺より2歳年下の弟だった。

この日もなんの代わりもない日だとその時はまだ難しく考えることが出来ないただの子供だった。


幸せだったと思う。家族が揃ってみんなでおはようと言い何も考えず

遊んでいたあの時は...


その日は快晴でいい天気だった。俺と涼と兄は外で幼なじみと遊ぼうと

外に出た。


少し春の匂いを感じ始めた4月16日だった。


結「おはよう、今日は何して遊ぶぅ?」


蒼介「んー何して遊ぼうかな?」


2人は近所で幼なじみ、結はかわいい女の子、蒼介は少し細身で泣き虫の男の子だった。他にも幼なじみは6人いて、近所でも仲のいいと評判のグループだった。


兄「今日僕は広場で遊ぶよ!」


兄はそういい他の幼なじみと遊びに家の裏にある広場に自転車で行った。


俺「僕達は近所で探検ごっこしよ!涼も連れて!」


結&蒼介&涼「いいよー!!」


俺「なら僕が隊長ね!」


この探検であんな事が起きるとはこの時はまだ分からなかった




結「こんな場所があったんだ!」


蒼介「へぇー知らなかったなぁ〜」


涼「お兄ちゃんすごいねぇ!」


そこはお地蔵さんの裏に民家の間にある通路で今まで入ったことがなかった場所だ。そこは少し線路に近く電車が見えやすい場所だった。


俺「僕も知らなかったなぁ、あっ!僕自転車どこかに置いたままだったから取ってくるぅ」


これが涼と最後の会話になるとは思わなかった。数十年後悔に囚われることにも。それは今も変わらない。


自転車を取り、帰ってきたが周囲に弟と幼なじみの姿が見えない。あたりを探していると線路の方から声が聞こえた。急いで線路近くに行くと弟と蒼介が線路で遊んでいた。


俺「お前ら!すぐそこから降りろ!!」


その時遮断機がおり、カンカンカンと音が聞こえてくる。

弟達は気づき逃げようとしていた。


俺「早くこっちに!」


電車が迫ってきた。この瞬間全てがスローになった。蒼介は転んで落ちた。

涼は線路を走っている。そして...


ドコッ!パァーン!


俺は弟が轢かれる瞬間をただ見ていた。そして動けないでいた。

気がつけば涙も出ている。息も荒い。それでもお母さんに知らせなければと立ち上がり母さんの所に走っていった。


俺「お母さん!!涼が!!」




その後の記憶はあんまりない。警察が来て、お母さんは泣き崩れていて、お父さんは放心状態みんなのあの時の顔は記憶に残っていた。


葬式も火葬もしたがほとんど何も覚えていない。覚えているのは涼が轢かれるシーンと父さん、母さん、近所の人の顔だけだった。5歳で人がどういうふうに死ぬか分かり、誰も俺を責めることは無かった。今ではもう後悔しか残っていない。


明るく楽しかった家族は静かになり、誰も笑うことが出来なくなっていた。

俺も喋れなくなり、幼稚園と小学生になった俺はいじめられていた。いじめられてる時に言われた。弟見殺しにした情けないやつ。これは心に刺さりますますストレスを抱え、誰にも言わずただ1人で耐えていた。



俺は責められないことに、いじめられてることに、誰にも何も言われないことでさらにストレスになり親にも兄にも毎日のように怒り叫んでいた。今思うとあれは何も出来なかった自分に怒っていたんだと思う。そして毎晩のように涼が轢かれるシーンとあの時のみんなの顔を夢に見ていた。


それから数年後、新しい家族妹ができた。その時には俺たち家族は少しづつ笑顔も戻ってきていたが、相変わらず俺は反抗期ってやつも重なりさらに酷く両親特に母さんと兄にあたっていた。



そんな俺も中学にあがり、性格を変えようと思った出来事があった。初めて出会った友達と言えるグループに出会った。そのグループは俺を含め8人で男子が4人、女子が4人ですごく楽しかった。初めて友達と遊ぶことがこんなに楽しいこととは思わなかった。


でも、男女のグループでありがちな恋問題が起こった俺は何とかしようと、解決しようと考えて、考えて、考えて。ある結論にたどり着いた。今まで生きてきて、俺が培ったものそれは何かを犠牲にしないと物事は解決しない。それが俺が出した結論でこの時から俺は自分のことを犠牲にし、解決をする。いや、解決ではなくとも解消をする。そして俺が行った行動は最低最悪な行動、嘘告白で解決した。しかし、1度できた歪みは元には戻らずそのままグループは解散した。                       


その後も何度も身の回りで問題は起き続け、そのたび俺は問題を解消し、関係を壊し続けとうとう一人になってしまった。


またも俺は人を信じられなくなり、一人になった。


この世界は残酷で救いなどない、どれだけ人を助けようと俺を助けてくれるやつはいなかった。


俺はずっと自分を助けてくれる人を探していた。探していたが中学高校にはいなかった。





あの時までは・・・・・











内容支離滅裂ですいません、2話も頑張って書きます。

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