第2話
「なるほど、君は早く帰ることに嫌気が差しているようだね」
またも、例の頭は定番の表情筋をキーワード設定していたと言わんばかりの表情をしていた。
頭は気にしないのだろうか?
いや、表情がないから、浮かべられるのだろうな、と僕は考察する。
「どうして、ですか?」
「いやぁ、昨今の小説を読みて、ふと思うことを口にしてみた次第だよ。」
と頭は言って、一呼吸置いて、
「わかりやすさ第一と言う世界と評する」
僕は、なるほどと思ったがそれを考える理由を思い付けなかった。
それと同時に適格に置いてけぼりにされている気がしないでもなかった。
このままでは、いけないと思い、僕は手を挙げた
「あの、ですね頭、私は貴方の先程述べた言葉と、なぜ、早く帰ることに嫌気が差していると言う言葉を述べたのですか?」
頭は一旦、沈黙する。
しかし、この沈黙は善いものを求める上で確かに、大切なものだと思った。
心が踊るとも言う。
頭は少しばかりの時間という部屋のなかに閉じ籠り、彼の口は開く。
「早く帰ることに嫌気がさすということは、君自信、わかりやすさをおいといて、難解なことに興味を持っている、しかし、大抵の人は君みたいに長くその場所に留まることを意味嫌うのである。」
「つまり、あまりその場に留まるより楽な方を好むということですか?その楽と言うのは楽しみと」
「そう、つまり、苦痛は受け入れられないのだよ、昨今の大衆は、しかし、全てではないと神かけて言うけどね」
私の珈琲がその時、空になった。
その中の染みは消えるのかという不安な気持ちにも駆り立てられた
「さて、頭、珈琲をいれてきますが、砂糖は必要ですか?」
「いや、要らないね、執筆の味に対する態度は甘さなんていらないからね」
「確かに」
僕と頭はしばし、笑いの壺にはまっていた。




