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学校に侵入してきたバンパイアは何を望む?

「血頂戴よ~ちょっとでいいから~食べたりしないから~」

俺は今このちょっと危険な吸血鬼から逃げている。事の発端は約1時間前に遡る。


学校内に一人の少女が侵入してきたという情報が学校中に広まった。少女はボロボロの服装で、俯いていて顔が見えないため年齢や顔は定かではないが背丈からして小6~中2ぐらいだと推測された。少女が武器を持っていないとも限らないため生徒は教室に留まるよう放送がなされた。

「少女か~可愛い子かな~?」

「何言ってんの不法侵入者でしょ!」

「そんな硬いこと言うなってー可愛いは正義だろ☆」

「はいはい」

クラスがザワつく中そんな会話をする2人の生徒がいた。


可愛いは正義だろ発言をした男子生徒は泉いずみ 奏汰かなた。

フレンドリーで誰からも好かれるが、オタクなのがたまに傷だ。

受け流していた女子生徒は高島たかしま 雫しずく。学年内でも1,2を争う美人だが、毒舌なため近寄り難い存在である。奏汰とは小学校からの仲で暴走した奏汰を沈める役目を担っている。

そういう俺はクラスでも地味な存在いわゆる陰キャラである。趣味は人間観察で空気を察する能力はそれなりに高いと思っている。周りからは顔はイケメンなのに勿体ないなぁとよく言われる。

なんでイケメンが陰キャラ発言してんだよと言われそうだが、俺は前髪で目元を隠していて本当に仲のいい人にしか顔は見せていない。イケメンというだけでなんでも出来るというイメージがあるのか小さい頃いじめられていたため、顔を隠すようになった。


自己紹介も済んだところで少女の現状を見てみよう。俺の席は窓側なので吹き抜けを挟んだ向かいの廊下の様子がよく見える。

少女は現在1階の昇降口前廊下を通っている。5m先には男の先生が2人いて緊張した面持ちで少女を見ている。特に武器を持っていないあたり交渉で何とかしようと考えているようだ。

少女はというとフラフラしていて足元がおぼついていない。何をしに学校に来たんだろうか、学校には大して金目になるものは無いはずだ。金に困っているならもっと別の場所の方が良いだろう。ならば何故学校に侵入してきたのか、俺には全く見当もつかないが何かしらの意図があるのだろう。

そうこうしている間に少女と先生の距離は1mに迫っていた。よくよく見ると少女の手足は血が通ってないんじゃないかと思うほど真っ白で細く病弱という言葉が思い浮かぶ 

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