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季節は秋となり、夏の照りつける太陽は暖かい日差しに変わり、涼しくなってきた今日この頃。

今日は天気が良く快晴、さらに日曜という事もあって、微はお昼近くまで眠っていた。


ベッドから出てよたよたとお風呂場まで歩いて行く。

少し熱めのシャワーにうたれながら、完全に目を覚ます。

シャワーから上がって居間に行くと、流がいた。


「びっくりした」

「すまん。用があって来たんだ」

「なに?」

「入って来い」


流のその言葉を合図に、玄関にいたのか由乃が居間に入ってきた。


「は?」

「おはよう微。日曜だからって寝坊助...ちょっと何で帰らそうとするの?」


微は事情を聞く前に由乃を玄関まで押して帰らせようとした。

だが流がそれを止め、とりあえず居間にあるソファに座らせた。


「さっきそこで偶然会ってな。せっかくだからと招いたんだ」

「流、一応だがここは俺の家なんだが」

「友達なのだろう?なら良いではないか」

「友達じゃねぇ。友達かな?って思ってるだけで...」

「友達よ?微」

「お前も何で普通に入って来る」

「微の家に一度上がってみたかったからよ。まぁ微っぽい家よね、質素」

「ゴージャスだったら逆に引くだろお前」


微はとりあえず昼食を作ろうとキッチンへと向かった。


「あら微、ご飯作るの?」

「腹減ったしな」

「凄いじゃない。何を作ろうとしているの?」

「炒飯だけど」

「なるほど」


微は話しながらどんどん作業を進めて行く。

流はテレビを見て、由乃は微の作業をずっと見ている。


「気が散るから流んとこ行ってろ」

「微の料理してるところは貴重だもの。見ていたいわ」

「油跳ねても知らないからな」


微はそのまま料理を続けた。

由乃はずっと見ているかと思いきや、携帯を取り出して動画を撮り始めた。

それに気付いた微が機嫌を悪くした。


「おい何撮ってんだ」

「微」

「見りゃ分かる。何で撮ってんだって意味だ」

「こうして映像に残すと、後々見返せるじゃない」

「見返す必要あるか?」


微はそんな事を言っているうちに、炒飯が出来上がり、微は大きな皿に出来上がった炒飯を盛り付けて、居間のテーブルに置いた。


「美味しそうじゃないか」

「ちょっと待ってろ、今皿とスプーン人数分持って来る」


微はキッチンの方から皿とスプーンを三つ持って来てテーブルに置いた。

由乃は自分の前に置かれた皿とスプーンを見て意外そうな顔をした。


「なんだ、食わないのか?牧田」

「あ、いえ...いただきます」

「いらなかったなら食うな」

「いえ、驚いたわ。まさか食べさせてくれるなんて」


由乃のその言葉に微は気付き、拗ねたように言った。


「お前だけ食べないでいるのは...なんか変だろ...」

「そうね、ありがと微」

「ちっ...」


微はその後黙って食べた。


「美味しいわ微、とても美味しい」

「...あっそ」


由乃があまりにも真っ直ぐにそう言うものだから、微は少しだけ照れた。


炒飯を食べた終えた三人は、微の入れたコーヒーを飲みながら、流の言っていた用事についての話をした。


「というか、まさか用ってこいつを連れて来たって事じゃないだろうな?」

「まさか。それだけなら私はとっくに帰っていた」

「置いて帰るな一緒に帰れ」

「用っていのは、そろそろ母さんたちが帰って来るということだ」


流がそう言った瞬間、微はピクッと反応した。


(微の...母親?)

「そうか、それは...面倒だな。いつだ?」

「明後日。午前の便で帰ってくるらしい」

「そうか」


二人の会話を聞いていた由乃が、気になった事を訪ねてみた。


「微と先生のお母様は、どういった方なのですか?」

「何というか...疲れる人だな」

「俺らを生んだ人だとは思えないな」


微はすごく遠い目をしていたので、由乃はこれ以上聞かない方が良いと察し、黙って理解した。

だが、微と流をここまで言わせる母親という存在が、由乃はとても気になった。


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