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Episodes2アリスと

キーワードに銃追加

R15のキーワード削除いたしました。





「武具屋はあっちですね! 」

「「はぁ」」


現在俺は彼女に連れられて城下町に来ているが、城から外に出るときに少し一悶着があって彼女の護衛を2人ほど一緒に同行することになった。

そして彼女が指差した先には看板がなく無地の壁で出来ている店? に俺達はため息を吐いて中に入る。





「いらっしゃい」


その店に入ってみるとカウンターの方から長身でスキンヘッドのガタイが良く髭がモジャモジャな男が出迎えた。

お? 意味がわかる。良かった。

少しどころではないがテンションが高い彼女をほっといて、店内を見渡すと、ガラスケースの中に納められていて持ち手が青いロングソードを見つけた。

他にも壁には鎖鎌や槍、弓が置いてあった。

んー? この店は武器屋かな?

良い色をした剣だな。どのくらいするのだろうか。


「お久しぶりですね。店長さん! 」

「シルヴィ姫様。まーた、城を抜け出したのですかな。ちとは妹君を見習ったらどうじゃ? それとこの見慣れない小僧は例の? 」

「はい! 」


彼女はカウンターにいる男に挨拶すると、彼は頭をかき文句を言いながら俺を指差し彼女に聞くと彼女は肯定の為に頷いた。

なんだ? もう話はついてんのか?


「わしの名前はドゥワリ・ドートルじゃ。小僧腕のサイズを計るから少し大人しくしちょれ。利き腕はどっちじゃ? 」

「俺の名前はリューだ。小僧って歳じゃないぞ。そして利き手は右だ」


ガタイの良い男、[ドゥワリ]は名乗りメジャーのような物を取り出しで俺の体のサイズを計り始めた。


「ふむ。こんなものかの。アリス」

「なにかな? 」


ドゥワリは俺の体を計り終わったのか、紙にサイズを書いた後 カウンターへ誰かの名前を叫ぶと、カウンターの影から、背格好が14歳くらいのこれまた姫様? と同じ髪の色をした少女が出てきた。

あれ? ここ異世界だよな? 黒髪って珍しいはずだよなぁ。


「片手剣でいいか? 」

「あぁ」

「このサイズの片手剣を少し見繕ってくれ」

「はいよ」


そしてドゥワリは使う武器の種類を俺に聞いて頷いたのをみると、アリスと呼ばれた少女に、俺の腕とかのサイズを書いた紙を渡すと彼女は頷いてそれを受け取り、カウンターの奥に戻っていった。


「えーと? 姫様さっきのちっこい少女は誰なんだ? 」

「はい! 彼女はアリス様です! この国一番の凄腕なドワーフなのですよ。 それと私の事はシルヴィとお呼びください! 」

「ガハハハ、アリスはあれでも31じゃぞ」

「まじかよ」


俺は姫様もといシルヴィか。

にさっきの子供みたいな少女が誰か聞くと彼女はそれに答えたっぽい。そしてドゥワリは髭を弄り笑いながら、アリスが何歳か答えた。

アリスねぇ。それよりドワーフか。よく勘違いされがちだが、ドワーフとは妖精の一種だ。鍛冶の他に細工が得意で、酒豪ではないらしい。そして男女共髭がある。

だけどアリスには髭が生えてなかったように見えるが、養子か何かなのかねぇ?


「そこの二人うるさいよ 」

「ガフッ!? 」

「痛い!? 」


するともう片手剣を作り終わったのかアリスが奥から戻ってきて、ピコピコハンマー? らしき物体を投げ、2人に当てた。

あんな形をしていても痛いのか2人は悲鳴をあげた。


「シルヴィさんは大声で喋らないでっていつも言ってるよね? 義父さんも娘の年齢をばらさないの 」

「娘?」

「いてて、義理のじゃがの」


そしてアリスは2人を無理矢理正座させて説教をし始めた。

その中に娘とか義父とかいう言葉が出てきたので、正座しているドゥワリに聞いてみるとアリスとは義理の親子だと答えた。

義理の娘ねぇ。予想通りだな。


「あ、 リューさん。はいこれ、出来たから握り心地を確かめてみてね」

「あ、あぁ」

「あ! せっかくですので、辞書を使ってみてください! 使い方はステータスをみればわかりますよ」


説教が終わったのかアリスは懐から……どっから出てきた?

皮で出来た鞘に納められている一振りのロングソードを俺に手渡した。素材は銅か? 長さは大体90から100cmはありそうだ。

するとシルヴィは自分の頭を指差し、所謂頭クルクルパーをして見せた。殴りたいこの顔

ステータスにこのロングソードの情報がないか探してみるが、なかった。

だが、ステータスをよく視ていると情報を見るのに辞書が役に立ちそうだ。

辞書の説明を視ると



辞書

無属性

消費マナ:2

説明

対象の名前・レベル・職業・種族・生命力・マナが見えるようになる。対象の精神が高ければ抵抗レジストされやすい。無機物に対しては所有物にしか使えない。




「あー……無よ。の者を見よ。 [辞書]」


と書いてあった。すると頭の中に何か言葉が浮かび上がったのでロングソードを見ながらその言葉を唱えてみる。





NAME:ブロンズソード

カテゴリ:武器・剣・片手剣

耐久度 1500/1500

攻撃力55~76

効果

敏捷+1、アリスの加護(攻撃力上昇+4%)、重さ軽減(25%)

説明

アリスが銅と軽量石けいりょうせきを使って作ったロングソード




すると頭の中にその剣の情報が浮かび上がり、少し驚く。

凄いなぁ。だがどうなってんだこれ。頭ん中に直接文字が現れる感覚が凄くもやもやする。


「どうかな? 素人みたいだから、少しばかり重さを軽減して素早さも上がるようにしたけど」

「あぁ、軽いな」

「あとは、これ舐めてね」


するとアリスがその剣の握り心地はどうか、と聞いてきたので、取り敢えずその剣を抜いて軽く振る。

この剣の重さは体感で0.5kgほどあると思うのだが、確か通常はロングソードって2kgほどの重さのはずなんだが、[重さ軽減]とかいう効果で軽くなってるのかな。

軽いと答えるとアリスから飴玉を渡されたので舐めてみる。

筋力が上がる飴とかかな?

舐めると味はメロンソーダ味なのか甘くて美味しい。


「ありがとうございます! アリス様。代金はまた後で支払いますねね。ではリュー様次はギルドに行きましょうね 」

「え? ちょっと待て防具とはどうするんだよ」

「そんなのは後でいいんですよ。先に能力の使い方とか色々教えないといけませんから」

「毎度だよ」


ロングソードを視ていたら、シルヴィはアリスに一礼したあと俺の腕を強引に引っ張り、武器屋を出た。

強引だなぁ。おい。





Episodes4[ギルド]は5/24~5/26に投稿予定


5/18(水)AM3:45現在文字数は21185文字ですが、あらすじにある通り予約投稿含め6話分の文字数です。

書けたら予約投稿するスタイルなので今後とも文字数は増えていくと思います。




説明

アリスが作った飴。耳が回るようになる。

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