母の手作りお弁当のように普遍的なもの
テンションが下がるおかず
⒈シシトウ
⒉味なしのただのシイタケ
⒊白ご飯の上のふりかけならぬ白ごま
俺は女も、男もどちらでも関係なく
俺を愛してくれる奴が好きだ。
「何かっこつけてんのよ。あぁ、中二病?
違うか、高2病か。」
少しカッコつけると、この有様である。
俺の可愛い可愛い幼馴染は冷たい。
「俺は博愛主義者なのよ!男も、女も美しければいいのよ!!なんてecology」
「なんでそこだけ発音いいの?それに使い方間違えてるから。
あと、それ。ただのバイなビッチだから。」
冷たい。極寒零度だ。凍りつく!
でも負けない!
恋する漢は熱く情熱的なのだ!!
「貴方は好きな人が18人もいるのね?」
「ねえ、さっきから俺の心を読んでるの?!
心の声に返事するの止めないかしら!!」
「18又ねー。刺されたら深く刺し直してアゲル。」
「ナニソレ、ヤダ コワインデスケドー。」
ちなみに本命はただ一人だ。
想いが届く日がくるかは、わからないけど。
ねえ、ナルミ?
「オトコは皆、野獣なのよ!だからそれを飼い慣らす手伝いをしてもらってるだけ!
タクヤもムラムr…グフゥ」
これは裸締め…‼︎
「ギブギブギブギブ。喉仏、潰れ、る‥!!!」
ギチギチギチギチ
「黙れクソビッチ。ゆるっゆるの***なお前とはタクヤは違うんだよ」
ギチギチギチギチギチギチ
「潰・れる!!!!!!」
「はははははは。潰れちゃえ★エセオカマめ★★」
白濁してゆく意識の中、俺はマイエンジェルが悪魔へと変貌してゆく過程を見ていた・・・
かわいい。がくっ。
******
「おー、愛之助!お前、首真っ赤だぞ。」
「愛之助じゃなくて、俺はラブって呼んでよね!」
「毎回思うけど、キモイ。」
昼休み。
飯を一緒に食べるため、他クラスのタクヤが合流してくる。
他の人には穏やかな好青年も、幼馴染の、というかオレには辛辣だ。
「え、ナル。今日はコブラ?」
「ううん、裸締め。」
「そーか。喉仏は潰れなかったか。おしいね」
「うん」
コエーヨ。
俺は弁当を持ってこない
「ラーブッ!」
「みきちゃん!やだ、今日は貴女?」
毎日俺の可愛い恋人達が、日替わり当番制で弁当を持ってきてくれるのだ。
もちろん、18又は全校生徒公認である。
「えへへ-!みき、頑張ったんだー‼︎
ラブ、開けてみて?」
「えー?何かしら??・・・わぁ、ステキ。」
原宿系のカラフルグッズが大好きな、みきちゃん弁当。
それは、愛情いっぱい、着色料いっぱいのカラフル弁当だった。
「・・・・。」
「(すごいわね)」
「(舌、何色になるんだろうな)」
おいそこ、俺の地獄耳にしっかり入ってんぞ。
「ラブ!食べてみて!!オススメは唐揚げだよ!!!」
この緑の物体がですか?
コレは苔じゃないんですか?
「…そうなのね!じ、じゃあ いただこうかしら?」
幼馴染ズがニヤニヤしている。
ナルミはいつも通りの無表情だが、あれはにやけている様な状態だ。
まとう空気でわかる。
タクヤ、お前は人相良くてよかったな。
絶対、今サイテーな事考えているだろう!!!
「(マジですか‥!)い、いただきまーす」
******
みきちゃんの弁当は、味は普通に美味しかった。
「ラブ、私にも食べさせろ。」
みきちゃんが去った後、俺の反応を見てナルミが要求してくる。
クソ。 かわいいな!!!
「はい、あーん」
「あーん」
「(これ、俺たちは昔からしているから何も思わないけど。はたから見たら、この二人カップルだよな。)」
全校生徒公認ビッチの特権は、幼馴染とこんな事をしても 訝しまれないことだ。
「ん、この青いナポリタン美味しいわ。」
今日も幼馴染が可愛くて、飯が美味い。
主人公:藤野 愛之助
あだ名はラブ(というか、呼ばせている。)
裏のあだ名は、またゆる先輩。
幼馴染1:ナルミ
あだ名はナル。
幼馴染2:タクヤ
愛之助以外には、穏やかな好青年。