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無限の塔と実力隠しの生徒達  作者: クロウサ
1章

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17/19

10.裏100層 その10

「っうー、骨がいったぞこんちきしょう」


 一瞬の隙をつかれた、クルツは壁へと吹き飛ばされていたがかろうじてガードをして難を逃れていた


「よかった〜無事だったんだねクルツっち」


「無事じゃねーよ、肋が何本か折れてるっての」


 クルツの安否を確認した束の間2つある球体のうち一つがまたクルツはと高速で向かってくる


「2回も喰らってたまるかよ」


 体を捻るように球体を避けその捻った勢いのままクルツは蹴りを放つ


「紫紫 《シシ》!!」


 完璧に入ったクルツの蹴りは球体は粉々に砕けさせる


「おっ、入った、最初と違ってまともに技も決まってくれる、ならもう一体もささっと倒して終わらせる」


 だがしかし、クルツがもう1つの球体を狙おうと確認するとそこには2つの球体があった


「ありゃりゃ、また2つになっちゃってますね、これは分裂、コピーいや蘇生ですかね、何にしても今度は同時に倒さないといけないみたいですねー」


 面白そうに現在の状況を確認しているキリカ


 次の瞬間2つのうち1つの球体が大きな球体だった時と同じように様々属性のビームの雨を放ち始めた


「なるほど、2つになりはしましたがその力は半分になるどころかむしろ上がっているみたいですね〜」


 雷で作り出した傘を刺しながらビームの雨を防いでいるキリカにもう1つの球体がキリカに狙いを定め突撃してくる


「あれりゃ、今度は私ですか、でも喰らうわけにわ行かないですね」


 キリカは向かってくる球体に対して持っていた小石を球体に弾き飛ばす


「爆雷」


 小石が当たるや否やバチンッっと破裂するような大きな音を立て球体は砕け散る


 それを待っていたかのように球体が砕けてすぐもう一つの球体めがけてカレンが巨大な光の剣を放つ


「あーしの攻撃喰らいなよ!」


 カレンの攻撃はキリカが行った攻撃とほとんどラグのないタイミングで行われていた、が、球体はすでに2つになっており片方が盾になるように自ら喰らいにいき消滅したが、それと同時にまた片方がもう片方を蘇生させ2つに戻る


『こりゃ完全同時に倒さないと無理だな』


「なら範囲攻撃で纏めて仕留める」


 アレスは闇の力を右手にためその力を波動に変え球体に向かって解き放つ


「黒終焉 《ブラックアウト》!!」


 アレスが放った闇の波動は球体に襲い掛かりに向かう、しかしその波動も2つの球体を同時に倒すことはできなかった、片方がもう片方を覆うように形状変化をして攻撃が喰らうのを一つに防ぎ、同じようにまた蘇生を行う


「あれもダメこれもダメたく、面倒臭いな、どうするサクヤ」


「どうするって言われても、同時に技を当てるしかないだろうな、このフロアはとことんタイミングを合わせることを求められてる」


「ならまた私の出番ですねーまずは、球体を引き離してくださいそんでもって片方を倒すタイミングに私が合わせますんで」


「ならば我がもう片方を倒す方をやろう我だと引き離す前に倒して蘇生させてしまうからな」


 そう話している間にまた球体が広範囲にビーム攻撃の雨を降らせる、片方は突撃攻撃を繰り返す、クルツたちは反撃攻撃をせずに避ける選択をする、下手にカウンターを仕掛けてもただ蘇生されてしまうからだ


 そして攻撃が止んだ瞬間クルツが動き出した


「まずは俺が引き剥がす、白白 《ハクハク》」


 威力を抑えたクルツの技が球体を引き剥がす


 球体は元の位置に戻ろうとする


「させないよ!!」


 戻ろうとする球体の道を塞ぐようにカレンが光の壁を作り出す


「タイミングを合わせてもらうぞキリカよ」


「任せちゃってくださいよ〜」


 アレスは飛ばされていない方の球体に詰め寄り、キリカはクルツによって飛ばされた球体に技の狙いを定める


「黒の一撃 《ブラックオブダークネスインパクト》!!」「迅雷!」


 アレスが放った衝撃波、キリカが撃ち込んだ雷撃それぞれが少しの狂いもなく完璧なタイミングで同時に別々の球体に直撃する

 技を喰らった球体はどちらも蘇生されることはなく崩れ落ちる、そして最初のように中から別の球体が現れるようなこともなく、現れたのは七色に輝く魔石だった


 そして魔石が現れてすぐフロアを光が包み出す


「今度こそ本当に終わったみたいだな」


「いや〜皆さんと一緒に戦えてキリカちゃん最高でしたよ〜」


「あーしも、久々にいい運動ができたよ」


「我は目的があるのだ早く塔から出たいものだ」


 そしてフロア全体を光が包み込むと、次の瞬間には各々が自分たちが倒したゲートガーディアンのフロアに戻っていた


 そして皆そのフロアを出て塔を降りていった


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