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無限の塔と実力隠しの生徒達  作者: クロウサ
1章

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12/19

5.裏100層 その5

 クルツは部屋に置いてある新聞を読んでいた


『ダブリュリンの天才冒険者キール単独で350層突破!!』


 そう書かれた見出しを見て、クルツは物思いに老けたように考える


「どんだけ潜るんだよアニキ、潜る、潜るかー、今から潜るんだけどお前()()()かってな、うん!なかなか良い出来だな!」


 クルツはそのまま新聞を置き外に出る準備をした


「確か今日の場所は100層の土の部屋だったな」


 サクヤと会う密会の場所を確認したクルツは部屋を出て塔へと向かった


            ◯


 無限の塔100層、土の間の門の前でサクヤは待っていた


「分かってはいたけどアイツ迷子になってねーよな」


 サクヤは門の前で待ってから1時間近く経とうとしていた


「よう〜サクヤ!今日は時間ぴったりだなー」


「何が時間ぴったりだ!1時間は過ぎてるは!遅すぎて迷子になってるかと思ったくらいだぞ」


「ありゃ〜間違えてた今日は遅れずに来たと思ってたんだけどなー」


「たく、お前は時間に無頓着すぎるんだよ」


「時間に遅れた()()がないねー」


「しばくぞ」


「ごめんなさい」


 そんなやりとりをした後2人は土の門を開き中へと入っていった


 門をくぐって暫くすると、門が自動で閉じ始める


 門が完全に閉まり2人が前に進むと、2人の目の前に岩が積み重なり2メートルほどの岩の鎧が現れた


「クルツお前は100層の土のゲートガーディアン初めてだったけ、どうする俺がサクッとやってやろうか?」


「サクヤだけに()()()()るてかお前もなかなか抜け目ないな」


 自分から気づかず餌をやってしまって頭を抑えるサクヤ


「まー、だけど今回は俺がやるぜ、100層がどんなもんか実際に味わってみたいしなS級になってる奴らがどんなのを倒してるか品定めだ」


「了解、なら俺は端で見てるぞ」


 サクヤは壁にもたれクルツは前へと進んだ


「見してもらおうか100層のゲートガーディアンの実力といいつつも!岩は早く倒した方がい()()な!」


 そうして、出会い頭に相手へと飛び込むクルツ


「白白 《ハクハク》!!」


 クルツが解き放った掌底が岩の鎧の腹部に直撃してその勢いのある衝撃により岩の鎧に風穴が空く


「まあ、こんなもんか」


 そう言って風穴の空いた岩の鎧に背を向けた瞬間、クルツは敵意を感じた、その次の瞬間岩の鎧が持っていた岩の大剣をクルツに振りかざしてきた


「うっを!あぶね!」


 岩の鎧の攻撃に気付き、それを避けたクルツが岩の鎧を確認すると、空いていたはずの穴が再生して塞がっていた


「ありゃ、再生してやがるんじゃ次は粉々にぶっ壊すかな」


 岩の鎧は大剣を何度も何度も振りかざすがクルツはそれを的確に避けて、次の攻撃を行う隙を窺うそして、ほんのわずかの隙を見つけたその瞬間クルツは体を捻り拳に力を溜める


「黒黒 《コクコク》!!」


 力を貯めた拳の強力な一撃が岩の鎧を襲う、そして、岩の鎧はクルツの宣言通り粉々に砕け散った


「よっし、流石にこんだけ粉々にすれば再生できないだろう」


 が、しかし粉々になった岩の鎧の中にあった白い球体のような物を取り囲むように岩の鎧が再生し始める


「んな、今の白いのが本体かよ」


 はあと、ため息をつくクルツ


「おーい、クルツ変わってやろーかー」


「何言ってんだよ、こんなのただのウォーミングアップだよ」


 再生が完了した、岩の鎧を見てクルツはもう一度粉々にしようと拳を構え、岩の鎧に攻撃を仕掛ける


「黒こ」


 しかしクルツの攻撃が届く前に、岩の鎧は床から岩の槍をつくり出し、クルツに攻撃をさせないようにする


「そりゃ魔法も使いますわな、けど、んなもん避けて進めばええだけだろ」


 岩の槍、岩の大剣それを完璧に避けたクルツは岩の鎧の懐まで潜り込み迅速に攻撃を行う


「黒黒 《コクコク》!!」

 

 クルツは技を行うことはできたしかし、それが岩の鎧に当たることはなかった、岩の鎧は自分の目の前に岩の盾を造りクルツの攻撃を防いだのだった


「なるほど、敵も学習するわけだな、面白いやんけ」


「おいおいクルツー本当に変わってやろうかー」


 ニヤニヤと笑うサクヤ


「冗談、次で決めてやるぜ、お前はそこで見ておけば良いんだよ」


 岩の鎧はクルツを近づけさせないように、岩の槍、岩の砲撃などの魔法を放ちクルツを牽制する


「俺を近づけさせないように遠距離攻撃か、けどそんなものは当たらないように、避けて突き進めば良いんだよ!」


 そう言って岩の鎧の遠距離攻撃をクルツは紙一重で躱わしていき岩の鎧へと距離を詰めて行く


 クルツの射程圏内まで残りわずかと言うところで岩の鎧は自らの前に岩の盾を複数枚展開してクルツの攻撃を防ごうとする


「どんだけ防ごうとしてもそれを全部ぶち抜けば意味がない!」


 クルツは右手の指を合わせそのまま手を硬直させそのまま腕を引いた


「高速迅速抜き足先手!」


 引いた腕を前へと突き出し岩の盾をまるで発泡スチロールを壊すかのように突き進む、そしてクルツの突は岩の鎧まで届く


「黄黄 《オウオウ》!!」


 クルツの突は岩の鎧を貫く、そしてそれは岩の鎧を操っている白い球体まで届く、白い球体を貫かれた岩の鎧はみるみるうちに崩れ落ちて行く


「100層のゲートガーディアンか、ちょっとは手応えあったかな」


 そして今度こそ岩の鎧は再生することはなく、魔石を残して消えていった


「終わったぞサクヤ」


「思ったより遅かったな、腕が鈍ったんじゃないか」


「バカ言え最初からわかっていたら一瞬だ一瞬」


「まー、ともかくこっから10分間は完全に2人だけだ、それじゃあ本来の目的を行うぞ」


 そうして2人はここにきた目的である密談を始めていった


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