神刀と幼女、次の町へ行く
幼女視点
倒したモンスターがドラゴンだったことにビックリ!
でもドラゴンはまだ他にもいた!
空を飛んでたからどうやって倒すかわからなかったんだけど、なんか騎士の人達が戦うんだって。
騎士の人達で大丈夫かな?
でも今は、急遽受けた依頼をこなさないと!
「おねえちゃーん、どこー!」
まずはラルテアお姉ちゃんと合流しなきゃ!
「神刀様も来た道わからないよね」
「うむ。あれだけ激しく戦っていればな。こっちで会っているといいが」
とにかく走る!
ぴょこっ!
その時、眼の前にちっちゃい緑色のなんかが現れた!
そいつが私を見上げる!
腕を上げてきた!
私も腕を上げる!
「こいつは木の精霊だな」
「精霊、ということは、ラルテアお姉ちゃんが?」
緑色がうなずいた!
そして私の肩に飛び乗ると、真後ろを指さす!
「ラルテアお姉ちゃんのところに案内してくれるの?」
緑色がうなずいた!
「ありがとう、精霊さん!」
「精霊使いはこういう時頼もしいな」
緑色精霊さんに誘導されて、ラルテアお姉ちゃんの元まで走る!
待ってて、ラルテアお姉ちゃん!
少し走ると、モンスターの翼を持っているラルテアお姉ちゃんを見つけた!
「ラルテアおねえちゃーん!」
「ユエナちゃん、良かった!」
「心配してくれたの?」
「ううん、ユエナちゃんより自分の命が心配だった。一人でロクバードと戦ってたから、死ぬかと思った。正直あと一回モンスターに襲われてたらやばかったかも」
「そっか、ごめんなさい!」
「結果良ければ全ていいから平気平気! はい、ユエナちゃんこれ、依頼にあったロクバードの翼」
「ありがとう!」
私はロクバードの翼をマジックバッグにしまう!
あ、ちょっとだけバッグからはみ出た!
「これ以上入らない!」
「うーん、やっぱり容量足りなかったわね。片翼だけだともったいないって思ったんだけど、一回出すか」
「ううん、このまま持ってく! バッグからはみ出したまま持ってく!」
「まあ、それでもいいわね。ところでユエナちゃん、騎士団の方はどうだった?」
「ドラゴン倒した!」
「ドラゴン!」
「あ、ラルテアお姉ちゃん、こうしちゃいられない。私、騎士から依頼を頼まれたの。町の騎士に、ドラゴン倒しましたって言わないと!」
「へえ、おつかい? でも、冒険者の私達なんかが騎士に相手されるかしら?」
「これもらったから大丈夫!」
私はラルテアお姉ちゃんにもらったバッジを見せる!
「それは、騎士団のエンブレム? まあ、こんな大事なものがあれば、話くらいは聞いてくれるか」
「じゃあ行こう! ラルテアお姉ちゃん、私の背中に乗って!」
「え、それって」
「大至急だから! 急いで帰ろう!」
「え、ええ。そうね。あ、木の精霊もありがとう」
「ありがとー!」
私達は木の精霊が姿を消すのを見送った後、おんぶダッシュで帰った!
町まで帰ってきた!
「着いた!」
「あっという間に帰ってこれちゃったわね」
「騎士の人達ってどこ?」
「あー。町の外門の門番に聞いてみましょう」
その後、騎士団本部っていうところの行き方を教えてもらって、私は無事騎士からの依頼を達成した。
騎士達はすぐに慌ただしくし始めたけど、私のお仕事はこれで終了!
あ、ルギーナさんの依頼も報告しなくちゃ。それで、本当に終了!
ルギーナさんの依頼を達成したら、すぐルギーナさんに会うように言われた。
前と同じ部屋に行くと、ルギーナさんが不敵な笑みを浮かべて待っていた!
「うむ。随分と早かったが、よくやってくれた。ありがとう、小さな英雄さん」
「えっへん!」
その後、町は大変だった。
私が倒したドラゴンの死体が運ばれてくると、それが換金されてお金いっぱいもらえた!
「お金がこんなにいっぱい!」
「さすがドラゴン。お金になるわね」
「持ちきれない!」
そのお金でマジックバッグを買いました!
すっごく高かったけど、これでどんなに荷物があっても大丈夫!
やった! 便利!
そして私は、しばらく町にとどまるように言われた!
「もし騎士団が飛竜討伐に失敗した時、ユエナに再討伐の依頼を頼みたい。それまで町の外へはあまり行かないように」
「はい」
「まあ、長い休暇だとでも思ってくれ。かわりにと言ってはなんだが、飛竜討伐と同ランク程度の依頼を用意しておこう。まあ不要だというなら探さないが」
「いいえ、次の依頼、お願いします!」
私は願い通り、英雄って呼ばれるようになった。でも、英雄になったところがゴールじゃない。
もっと英雄やらないと!
「あとできれば、王様と会えるような依頼がいいです!」
「はっはっは。いいだろう。見繕っておこう」
そうして、いっぱい遊んで、食べて、良い宿で眠って。
ラルテアお姉ちゃんやズガーンとも稽古したりしつつ、日々を過ごす。
するとしばらくした後、騎士団の人達がこの前飛んでたドラゴンの死体を持って戻ってきた。
町まで帰ってきた騎士の人達が、皆から拍手喝采を受ける。
「騎士の人達、ドラゴンを倒せたんだね!」
「うん」
「どうしたの、ラルテアお姉ちゃん」
「騎士の人達、少ないね」
「えっ、あっ」
「アイフが言うには、戻ってこれたの、半分以下だって」
「ふむ。まあ、それでも勝てたのだから幸いだったのだろう」
「神刀様。もし、私が行ってたら、皆死ななかったのかな」
「そうかもしれぬ。だが、あやつらはそれを望まなかった。そして今、あやつらは仲間を失いながらも勝利し、皆から祝福されている。だから、これでいいのだろう」
「そっか。でも、寂しいね」
「ユエナよ、彼らには憐れみよりも祝福を送ろう。それが弔いにもなる」
「そっか。わかった」
「それに、これで我らがいなくても大丈夫だということを騎士団が証明した。これで、何も心配することなくこの町を出ることができる。ルギーナが用意した次の依頼は、遠くの地のものだったな?」
「そうね。光の都ライトニア。移動するだけでも大変みたい。旅費はくれるみたいだけど」
ラルテアお姉ちゃんの言葉を聞いて、うなずく。
「ラルテアお姉ちゃん、神刀様。すぐ出発しよう!」
「うむ、わかった」
「え、ユエナちゃん、そんなにすぐ?」
「うん。もう十分ゆっくりしたから!」
「そっか。なら仕方ないわね。いいわ、行きましょう!」
「では行こうか」
「よーし、じゃあしゅっぱーつ!」
私は騎士達を心から祝福できそうにないから、もう行く!
そして、お父さんとお母さんのところに帰るのは、もうちょっと後だ。
もっともっと英雄になって、すっごい私を見せるんだ!
この話もまたこれ以降お休みさせていただきます。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。




