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幼女vs地竜

 幼女視点


 森の中を歩いてると、突然空の方から大きな音がした。

 ふと見てみると、空で赤い光が光った。音と光はそれっきりで終わる。

「あれはもしかして、騎士団の合図?」

「ふむ、そうだろうな」

「そっかー」

 騎士の人達がやったのかー。

「じゃあ、あっちには行かない方がいいかな」

「そうね。向かってもまた面倒事になるだけだし。ユエナちゃん。行きましょう」

「うんっ」

 光とは違う方へ歩く。早く依頼を終わらせて、帰らないと!


 少し進むと、別の騎士達が走ってる姿を見た。

「リーダー、信号弾の場所は、まだですか!」

「まだだっ。きついだろうがまだ走るぞ。仲間の危機だ!」

「はい!」

 私達を一瞥して、そのまま走ってく騎士五人。随分急いでるみたいだった。

 私はそれを見て、聞いて、思わず悩む。

 このまま、知らないフリしていいの?

「ユエナちゃん?」

「ラルテアお姉ちゃん。私」

 騎士は、嫌いだ。

 嫌だし、意地悪だし、しんじゃってもいい。私にはなんの関係もない人達だ。

 でも。

「もし騎士が危なかったら、助けたいと思う」

 助けないのは、もっと嫌だ。

「そうか。では少し見てこよう」

「うん、神刀様!」

「ユエナちゃん。それでこそ、英雄よ」

「!」

 これが、英雄。

 そっか。誰かを助けない英雄なんて、英雄じゃない!

「ラルテアお姉ちゃん。いってきます!」

「え、待って。一緒に」

 私はすぐに走り出した!

「一緒に行こうってー!」

 ラルテアお姉ちゃんの激励を背にしながら、全力で走る。

 さっきの騎士達は、すぐに追い抜いた。


「ガルアアアー!」

 走り続けた先に、そいつはいた。

 凄い殺気だったから、近づいただけで位置はわかった。大きい体に、鋭い爪。

 ううん。緑色の腕が、そのまま刃になってる。

 そのモンスターは縦横無尽に跳び回り、最後に立っていた騎士一人の背後を簡単にとって、今攻撃しようとしていた。

 させない!

「ハイスピードソード!」

 初めて使う剣技の力で、私は更に加速する!

 間に合え!

 と思って、ギリギリのところで騎士の元まで走ると、その時突然モンスターが私の方を見て、地面を蹴って方向転換し、いきなり私に襲いかかった。

 とっさの判断で、モンスターの腕めがけて神刀様を振る。その全力の剣技は、簡単にモンスターの腕を切り裂いた。

「ガラアア!」

 モンスターは慌てて距離をとる。私はその間に言った。

「大丈夫!?」

「あ、お前は」

 それがよくなかった。

 モンスターが遠くから尻尾を振ると、その先から白い刃が飛んできた。

 魔法!

「ふん!」

 間一髪、神刀様が氷を出して防いでくれる。でも同時にモンスターがまた来る。

 私は動いた。これ以上、騎士達をこいつとの戦いに巻き込んではいけない!

「パワーブレード!」

 また初めて使う剣技を試す。するとモンスターはすぐに距離をとり、魔法を放ってきた。

 それを避けてる間に剣技の発動時間が終わる。く、魔法だけじゃない。こいつ、速い!

「ユエナ、攻撃が当たる瞬間に技を使え!」

「うん!」

 私はひたすらモンスターを追う。モンスターは距離をとりつつ魔法を繰り返し、たまに近づいて腕を振ってくる。その瞬間はチャンスでもあるんだけど、神刀様をよほど警戒しているのか隙がなく、攻撃してもかわされる!

「ユエナ、援護するぞ。我が魔法で敵の足を止めて」

「ダメ!」

 私は思わず言った。

「神刀様は、もしもの時だけ助けて!」

「う、うむ」

 なんでもかんでも、神刀様に頼っちゃダメだ。

 今でも、神刀様の力には頼り切りだけど、神刀様がいないとなんにもできない私だけど。

 それでも、これ以上力を借りちゃダメだ!

「こいつは、私が倒す!」

 私が、胸を張って自分のことを英雄だって言えるために!

「わかった。倒してみせよ、ユエナ!」

「うん!」



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