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神刀と幼女、ちょっとだけ字の勉強をする

 幼女視点


 まずは字のお勉強!

「いい、ユエナちゃん。これがスリップモンキー」

「すりっぷもんきー」

「右足、に、注意。矛盾の右足、と言われ、攻撃、にも、防御、にも、使われる」

「右足、に、ちゅうい。うーん。頭がこんがらがりそう!」

「そうね。いきなり全部の字を憶えるのは無理か。今のところはモンスターの名前だけにしとく?」

「それでお願いします!」

 スリップモンキー、アンガーアップル、ロクバード。憶えた!

 他にもモンスターはいるみたいだけど、ちょっと多くて憶えにくい!

「いい、ユエナちゃん。スリップモンキーの特徴は、強い右足。まずはそこに気をつけて」

「うん!」

「あと、スリップって言うだけあって、相手はよく地面を滑るように移動するらしいわ」

「地面を滑る?」

「たぶん、何もないところで転ぶんじゃないかしら?」

「弱そう!」

「でも4ランクの相手だから、油断しちゃダメよ」

「はい!」

「アンガーアップルは果肉が全部筋肉らしいわ。どこからでも動けるんだって」

「どこからでも?」

「これだけじゃよくわからないけど、たぶん足が無いのに前や横に移動できるんじゃないかしら?」

「凄そう!」

「4ランクの相手だから、絶対に弱くはないわね」

「強いのかあ」

「まあ、ミノタウを簡単に倒せたユエナちゃんの敵じゃないかもしれないけど。最後はロクバード。翼が6枚。つまり3対あるんだって」

「おー!」

「翼を鳥3羽分動かして、三倍速く飛べるらしいわ」

「かっこいい! 見てみたい!」

「でもロクバードは速さだけじゃない。体も凄く固いらしいわ。しかもたまに、土魔法を使うのもいるんだって」

「飛んでるのに土魔法なの?」

「そうみたい。気をつけましょうね」

「うん!」

 一通り読んだ資料は受付のお姉さんに返した!

 持ってても、邪魔になりそうだし!

「なるほど。この世界の文字は一通りわかった」

「神刀様もう憶えたの?」

「ああ。神刀故な」

「神刀様、私より凄い!」

「はっはっは。ユエナはまだ子供だからな。これから時間をかけて憶えればいいのだ」

「はい!」

「やっぱり神刀様って凄いのね」

「ラルテアにアイフよ、我を侮りすぎだぞ」


 それからは、出発の準備!

 テントに毛布! それとご飯! ポーションも持ってった方が良いんだって!

 忘れないようにしなきゃ!

「私は今まで全部アイフ頼みにしてたから、いらなかったけど、ユエナちゃんも一緒だとそういうわけにはいかないわよね」

「ラルテアお姉ちゃん今まで持ってなかったの?」

「うん。荷物重いの嫌だし」

「じゃあ、私も持たない!」

「いや、流石にダメよ。ユエナちゃんはまだ子供だし。大丈夫、荷物は全部私が持つ! だから一緒に持ってくもの選びましょ」

「ありがとう、ラルテアお姉ちゃん!」

 私はこういうお仕事初めてだから、助かる!

「ラルテアお姉ちゃん、報酬は半分ズッコね!」

「え、そんなにもらえないわよ!」

「いいの! 前金も半分ずつね!」

「うむ。ラルテアも仲間だからな。こういうのは差がない方が良いだろう」

 いろいろお店を回って、準備完了!

「それじゃあ今日のところはもう宿をとって、明日森に行きましょう」

「うん!」

「今日の宿どうする? またミカヅキにする?」

「うーん。もうお金も少ししかないし。高くない宿って、ダメなの?」

「ダメじゃないけど、行きたくはないわ」

 私はラルテアお姉ちゃんと相談した結果、試しに一泊ということで安い宿に泊まった!

 料金は高い宿の半分だった!

 ラッキー!

「お姉ちゃん。部屋が狭い。あと汚い」

「安い宿だからね」

「ベッド汚れてる。黒い」

「使えないことはないわ」


「晩ごはん、薄いスープと固いパンだけ」

「安い宿ならこれくらいよ」

「ラルテアお姉ちゃん、私、次からは絶対高い宿に泊まる!」

「その向上心は大事よ、ユエナちゃん!」

 絶対依頼、成功させなきゃ!


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