表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/40

神刀と幼女、またもルギーナと会う

 幼女視点


 高い宿の晩ごはんは凄く豪華だった。

 マスターのところ程じゃないけど、美味しい。

 これが普通なのかなって思ってたら、ラルテアお姉ちゃんも喜んでた!

 余らせちゃった分は、ラルテアお姉ちゃんが食べてくれた!

「ユエナちゃんありがとー、もぐもぐ」

「こっちこそありがとう!」

「食べ盛りはそうでなくてはな」

 今度、食べられなさそうな量がきそうなときは、ちゃんと半分でいいですって言わなきゃ。

 そしてベッドは大きくてふかふかだった。

 冒険者、結構良い暮らしかも。


 朝!

「おはよう神刀様!」

「うむ。おはようユエナ」

「ラルテアお姉ちゃんも、アイフもおはよう!」

「うーん、おはよう。ユエナちゃん、朝早いわね」

「なんかすぐ目が覚めた!」

「じゃあ、今日はどうする? もうギルド行って仕事しちゃう?」

「うん、する!」

 昨日はいっぱいお金使ったし、また稼がなきゃ!


 冒険者ギルドに来た!

「なんか皆しんでる」

「隣接バーで皆寝落ちしたのね。まあスタンピードを倒したばっかだったから、仕方ないけど」

「ラルテアお姉ちゃん、依頼って受付で受けるの?」

「うん。でもその前に、あそこの掲示板で受ける依頼を見つけてからね。その依頼書を受付にわたすの」

「そうなんだ!」

「ラルテアがいると助かるな。早速今日の依頼を選ぼう、ユエナ」

「うん!」

「そこの神刀の使い手さん、こっちへ来てください!」

 あ、受付のお姉さんに手招きされた!

 私は駆け寄る!

「なんですか!」

「丁度指名依頼が入ったんですよ。なんとギルマスからの直々の指名です。内容はギルマスが直に話すとのことなので、どうぞ奥へ入ってください」

「わかりました!」

 指名依頼だって! 依頼を選ばなくていいから楽!

「昨日の今日で怪しいわね。ねえ、その話私も聞きに行っていい?」

「ユエナちゃんの仲間ならいいですよ。どうですか?」

「ラルテアお姉ちゃんは、とっても頼りになります!」

「ではいいですよ。ひとまず一緒に来るだけでも」

「ありがとうございます。行きましょう、ユエナちゃん」

「うん!」

 でも怪しいってなんだろう?


「よく来たな、ユエナ」

「はい!」

「ギルマス、口元にジャムついてますよ」

「ん、ああ。失礼」

 ギルマスは口元のジャムをぬぐった!

 道理で甘い匂いがするわけだ!

「ところで、狐ちゃんは?」

「私はラルテアです。ユエナちゃんの仲間です」

「おお、そうか。それはちょうどいい。精霊使いみたいだし、なかなか頼りになりそうじゃないか。この依頼にうってつけだな」

「ギルマス、指名依頼ってなんですか!」

「ああ。昨日ミノタ共のスタンピードを倒しただろ?」

「うん!」

「私達はその出現先を、近くの森の中だと踏んでいるんだが、ユエナにはそこに行ってモンスターの調査をしてほしい」

「わかりました!」

「それって、もしかしてダンジョン探索ってことですか?」

 ダンジョン探索?

「いや、仮にミノタ共の巣を見つけても、手出ししなくていい。帰ったらギルドに報告するくらいで十分だ。むしろこの調査で、森のほぼ全域を見に行ってほしい」

「どういうことですか?」

「実際にミノタの巣があったとしてもだ、そこはこの町の騎士団が攻め込む。だから冒険者は手出ししなくていい」

 騎士団、あの人達かあ。

「こちらとしては、他にもモンスターの脅威がないか把握しておきたいんだ。おそらくあの辺は最近、あまり誰も近づいてないだろうからな。もちろん強いモンスターがいれば倒してもらってかまわない。討伐証明部位さえ持ってくれば、割増で討伐額を払おう」

「それは、追加報酬ってことですね?」

「そうだ。ランク4以上のモンスターしか特別増額はしないが、ランク2以上のモンスターの討伐も報酬に加えていい」

 それは、また耳を切り取るお仕事かあ。

 多ければ多いほど、また大変になるかもしれない。

「そしてここからが本題なんだが」

「今まで前フリか」

「そうなんだよ神刀君。ユエナには三体のモンスターを倒して、それらから取れる素材を手に入れてほしい」

「なんですか!」

「スリップモンキーの右足、アンガーアップルの果肉一キロ以上、ロクバードの片翼だ。それらが入るマジックバッグも持たせる。当然無くすなよ」

「はい!」

「あの、ギルマス。それ全部聞いたことある気がするんですけど。たしか、ランク4ですよね?」

「おお、勉強熱心だなラルテア。そうだ、三体全員4ランクで間違いない」

「ユエナちゃん、たぶんこの依頼、かなり危ないわよ」

「そうなの?」

「私はユエナだからこそできると信じて依頼するんだ。ユエナ、ゼンダーから聞いたぞ。もしユエナがこの依頼を完璧に達成したら、私はお前を英雄だと認めよう」

「英雄!」

 それは、私の、ううん、皆の夢!

「私、やります!」

「ユエナちゃん、受けるの早すぎ!」

「はっはっは。英雄はそうでなくちゃな。一応依頼に必要な情報は資料としてまとめて用意してある。今持ってこよう」

「はい!」

「うむ。なかなか面倒そうだが、やりがいはありそうだな」

「大丈夫かなあ。いや、不安だからこそ、私がユエナちゃんについていてあげなくちゃ!」

「ラルテアお姉ちゃん、依頼、がんばろー!」

「わかったわユエナちゃん。でも、今回は昨日より大変かもしれないから、しっかり準備するわよ」

「うん!」

「さて、それじゃあ私は資料を取ってくる。少し待っててくれ」

 そう言ってギルマスが部屋を出た。

「あれ。そういえばあの森についてなにか忘れているような気が。まあいいか」

「ギルマス。騎士団から手紙が届きました」

「何? なんだか嫌な予感がするな。なになに。ミノタの巣特定及び掃討は第二騎士団が行うが、その周辺の森調査を第三騎士団が行うことに決めた。だって?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ