神刀と幼女、ちょっと良い宿に泊まる
幼女視点
ご飯を食べた後は、浴場? に行ったり、話にあった鎧下のシャツを買いに行ったりした!
「ラルテアお姉ちゃん、それも買うのー?」
「うん。このラベンダーっていう花がアイフの好物なの」
「アイフもご飯を食べるんだー」
「うん。見た感じ燃やしてるようにしか見えないんだけどね。香りが好きなんだって」
そして、今日泊まるところ!
「せっかくだから、今日はちょっと良い宿に泊まるわよ!」
「わかった!」
「せっかく今日は頑張ったのだからな。それくらいの贅沢はいいだろう」
「ていうかお金持ってるから安い宿だと安全面が心配なのよね。でも宿は高級になればなるほど、警備もしっかりしてるから! 用心棒とかいるから!」
「おー!」
なんか凄い!
「というわけで、今日はここに泊まってみよう!」
「宿屋のマーク! 家もきれい!」
「三日月屋ね。泊まらなくても、カフェをやってるらしいわ」
「カフェって?」
「お茶と甘いものを食べるところ。きっと美味しいわよ!」
「食べる! けど、今日はもういっぱい食べたから、明日にする!」
「それがいいわね。ユエナちゃん、宿の部屋は私と一緒でいい?」
「いいよ!」
「よし、それじゃあ入ろう!」
「おー!」
「宿泊料は一部屋一泊千タカルです」
「ちょっと待って。高すぎない?」
私もそう思った!
「安心してください。料金の九割はチェックアウト時にお返しします。この料金設定は、お客様に布団やタンスを盗まれた時用の保険料です」
「私、盗まないもん!」
「当宿屋ではそうなっています。こちらの確認が済み次第保険料はお返ししますし、それが受け入れられないなら当宿での宿泊はご遠慮ください」
ううっ。
「いいわ。払いましょう!」
「ラルテアお姉ちゃん!」
「ただ、ひとまず1泊分ね!」
「かしこまりました。鍵は8号室になります」
「あ、あと宿の庭貸してください」
「はい。ご自由にどうぞ」
「ラルテアお姉ちゃん太っ腹ー」
「まあ、お金は戻って来るらしいしね。でも、高い宿ってそうなってるのね。お金は多めに持ってないといけないみたい」
「うん!」
「じゃあ部屋に荷物置いたら、私庭でアイフにラベンダーあげるわね」
「私も行く!」
「我も行こう」
「神刀様はユエナちゃんとセットじゃない」
泊まる宿はきれいだった!
ベッドもふかふかですべすべ!
「この宿屋凄い!」
「やっぱり値段高いだけあるわね」
「毎日千タカル稼ぎたい!」
「うむ。稼げるぞ。我がいれば間違いなしだ」
「さすが神刀様!」
「でもあんまり危ないことはしちゃダメよ?」
「うん!」
よし、アイフにラベンダーあげに行こう!
宿の裏庭で、アイフにラベンダーをあげる。
「おお、燃えてる」
本当に食べてる?
「アイフ、とっても喜んでるわよ」
「本当? 良かった!」
「うむ。良かった」
私は神刀様を見る。
「神刀様もなにか食べる?」
「ふふ、我は神刀故、そういったものは無用なのだ。しいていうなら毎日の手入れと、強い敵だな」
「うん、わかった!」
「ユエナちゃん。強い敵っていうところは、わかっちゃダメよ」
「私、神刀様を手入れする!」
「おお、ありがたい。神刀冥利に尽きるというものだ」
「待てー!」
誰か来た!
「俺はこの宿の用心棒ズガーン! お前たち、宿を燃やす気だな!」
「違う!」
「問答無用! それー!」
ズガーンを返り討ちにした。
「つ、強い。強すぎる」
「私が出る隙がなかったわね。さすがユエナちゃん」
「おじさん。火は精霊で、アイフなの!」
「なに、どういうことだ?」
「この子は火の精霊で、私の契約精霊なの。だから宿を燃やしたりしないわ」
「そうなのか! 早とちりして悪かった!」
「こっちも事前に何も言わなくてごめんなさい。だからおあいこってことで」
「わかった。まあ精霊なら火でも問題ないだろう! ご利益ありそうだしな!」
「わかればよろしい」
「む、刀が喋った?」
「神刀様は喋れるの」
「なんと。やたら強い幼女に、喋る神刀。これは珍しい」
「私はユエナ。将来英雄になるの!」
「それは凄い。だがその強さなら納得だ。そうだ、これを機に1つ、稽古をしてくれないか? ユエナのその強さの一端、わずかだけでも参考にしたい」
「いいよ!」
「それでは木剣を持ってくる。しばしここで待て」
「うん!」
ズガーンから木剣をもらった。
「うーん、よいしょ!」
「なんか重そうだな。振ってみろ」
「えい、えい!」
「いきなり弱くなったな」
「ユエナは普段は我を装備して強くなっているからな。我を手にしていない間はまあ、普通の幼女程度だろう」
「いや、普通の童よりは強いのはわかるが。これはもしや、レベルが身体能力を上げているのか?」
「レベル?」
「ユエナちゃん。モンスターを倒したりして強くなる現象のことよ」
「そうなのかー」
「これでは稽古をつけるのはこちらになりそうだな。ユエナよ、ひとまずかかってこい。剣の握り方も剣技も教えてやる。今のままでは神刀を振るうのにふさわしくないぞ?」
それは大変だ!
「じゃあお願い、ズガーン。やー!」
「はっはっは。これではお遊びの剣だ」
私はズガーンから剣の使い方を教わった!
たぶん、前よりも強くなった気がする!
あとついでに、ラルテアお姉ちゃんとズガーンも戦った!
「なかなかやるな!」
「アイフが加勢してくれれば楽勝なんだけどね!」
ラルテアお姉ちゃんは結構強そうだった!
でもラルテアお姉ちゃんの剣技は技巧面が強いから、マネするのは難しいってズガーンに言われた!
剣って奥が深い!




