神刀と幼女、防具と鞘を得る
幼女視点
冒険者ギルドを出た!
「さて、ユエナちゃん。これから依頼をこなしたいと思いますが、その前に!」
「その前に?」
「そんな装備で大丈夫?」
「うーん」
私は神刀様を見る。
「大丈夫!」
「うむ。まあ問題はないだろう」
「ちょっと待って。二人共、危機意識が足りないわ。神刀様はともかく、ユエナちゃんは防具を何もつけてないわよ。もし怪我でもしたら危ないわ!」
「うーん」
私はちょっと考えた。
「でも、神刀様がいれば平気!」
「確かにそうかもしれないけど、見てるこっちがハラハラするわよ!」
あー。確かに!
でも、神刀様の力を見れば、すぐに考えを改めると思う!
「というわけで、今から防具を買いに行きましょう」
「防具!」
欲しい!
でも今の私には、お金がある!
今ならいける!
「買う!」
「よろしい。ちょうど良い店を知ってるから、そこへ行くわよ」
「うん!」
私の防具が、手に入るんだ!
やったあ!
「ユエナの身を守るものだからな。確かに必要だろう。よろしく頼む」
「ええ。ガルハラ防具店ってところよ。ちょっと遠いけど、ユエナちゃんの防具も揃えられると思う」
「わーい!」
「着いた!」
いかにもという雰囲気があるお店だ!
「ごめんくださーい」
「ごめんくださーい」
「頼もう」
お店に入ると、奥からお姉さんが出てきた。
「なんだラルテアか」
「や。レハラ。また来てあげたわよ」
「む。一人足りないな。今男の声がしたが」
「それは我だ」
「ん?」
「それは我だと言っておる」
お姉さんが神刀様を見て固まった。
「刀が、喋った?」
「うむ。我は神刀故、当然のことよ」
神刀様のことを説明した!
ついでに私の防具も頼んだ!
「なるほど。神刀か」
「小娘、礼節が足りていないな」
「ああ。失礼、神刀様か」
「うむ」
「珍しいものを見た。人間生きてみるもんだな」
「珍しいもの呼ばわりされるのもなんだが、どうか主の防具を見繕ってほしい」
「オーケー。ちょっと待ってな」
レハラお姉さんはそう言って、奥の方に消えていった。
そしてちょっと経った。
「こないねー」
「ねー」
もうちょっと経ったら、レハラお姉さんが戻ってきた。
その手には、私にピッタリそうな防具がある!
ちょっとホコリ被ってるように見えるけど!
「あ、防具だ!」
「うむ。だが、やけに古くないか?」
「先代が作ったものだ。小さすぎて全く売れなかったから、今まで放置気味だったけど、これならどうだ。まずは装備してみろ」
「はい!」
「その前に、ホコリをきちんと除去してからな」
「面倒だな」
「それが客に商品を売る態度か」
みんなでゴシゴシしたら、防具はちょっときれいになった!
「装着!」
「おー。お?」
「ユエナ、どうだ?」
「なんか、ちょっとおっきい」
動くと胸も足もブカブカするー。
「ふむ。調整が必要か」
「できるの!」
「まあな。だが調整するなら、買うって決めるってことだ。これにするか?」
「これください!」
「まいど。じゃあ1000タカルだ」
「やすっ。これ、フェザーメタルよね。アイフがそう言ってるわよ。いいの?」
「ホコリ被ってたのが売れるんだ。それくらいで十分さ。じゃあ、そのままじっとしてな。ちゃちゃっとやってやるよ」
「はい!」
本当にあっという間に、防具のサイズが全部ピッタリになった!
「ありがとう、レハラお姉さん!」
「ああ。大事に使えよ」
「うん!」
「うむ。見事な着こなしだ。やはり素材が良いのだな」
「ところで神刀様、あんた目が見えるのかい?」
「当然だ。そなたの目は節穴か」
「へえ。ふうーん」
「よし。それじゃあユエナちゃん。次は、神刀様の鞘を見つけましょうか。そのままだと不便でしょうし」
「うん!」
そうして、神刀様が気に入った鞘(7000タカル)も買って。
よし、これで出発だー!




