神刀と幼女、火の精霊と出会う
幼女視点
「では受ける依頼を決めたら、その依頼書を受付まで持っていくといい」
「そなたに頼むではいけないのか?」
「私はそんな面倒なことはしない」
「ルギーナさん、ズボラはダメなんだよ!」
「ズボラではない。私は他にやることがあるんだ。ああ忙しい忙しい。では、私は忙しいからもう行くぞー」
「芝居すぎる」
「しばい?」
「大根演技というやつだ」
ルギーナさんは本当にどこかへ行ってしまった。
「じゃあ、私達もいこっか。神刀様」
「うむ。せっかくユエナが依頼を受けるのだ。スパッと行ってズバッと終わらせよう」
「おー!」
神刀様と依頼書を持って受付の方に向かう。
すると、受付のお姉さんは笑顔で私を迎えてくれた。
「ユエナちゃん。冒険者登録はできたの?」
「うん! それでね、シオロイ花を取ってくるの!」
「シオロイ花。そう。頑張ってね」
「うん!」
「でも、1つだけ忠告よ。依頼は、達成できずに失敗したら違約金を払わなければならない。それに、冒険者カードに失敗マークを入れないといけないの」
「失敗マーク」
そう言われると、ちょっと緊張する!
「失敗マークは成功10回で消せるわ。でも3つ溜まると、冒険者カードはギルドに返さないといけないの。そうなったら、もう二度と冒険者はできないわ」
「わ、わかりました!」
「依頼には危険がつきものだけど、絶対成功できるものを選ぶのが正しい選択よ。いいわね?」
「はい!」
「よろしい。では依頼受注を承認します。依頼書をちょうだい」
「はい!」
私はお姉さんに依頼書を渡した。すると木札をくれた。
「はい。じゃあこれを、持ってきたシオロイ花と一緒に渡してね。それで依頼達成よ」
「わかりました!」
「なくしたら罰金だから」
「はい!」
「あと、冒険者カードはもうすぐできると思うから、依頼が終わったくらいに取りに来てね」
「はい!」
「じゃあ、気を付けてね」
「はい!」
よーし。シオロイ花、探すぞー!
初めての依頼、頑張らなきゃ!
そう思った時、突然視界の端からろうそくの火みたいなのがとんできた。
「え、火が飛んでる!」
「ユエナよ、こやつは精霊だ」
「精霊?」
「ああ、火の精霊だな。簡単に言うと、頭の良い火なのだ」
「そうなの!」
あ、火がうなずいた!
「凄い!」
「その子はアイフ。私の相棒よ」
そう話しかけてきたのは、狐耳の剣士お姉さんでした。




