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神刀と幼女、初めての依頼を受ける

 幼女視点


「ではユエナ。冒険者カードができるまでの間に、やってもらいたいことがある」

 ルギーナさんにそう言われた。

「なんですか、ルギーナさん」

「ユエナは冒険者になるんだろ。なら依頼をこなすはずだ。その受ける依頼を、今から選ぼうと思ってね」

「え、いいんですか!」

「ああ。ユエナは将来有望な冒険者だからね。どれ、ここは1つ私が選んできてあげよう」

「ありがとうございます!」

 文字が読めなかったから、助かる!

「怪しいな。何かたくらんでないか?」

「いいや、何も。これはささやかなサービスさ」

「ふむ。ひとまず、依頼を持ってきてもらおう。受ける受けないは、ユエナの自由だからな」

「大丈夫。神刀様がいてくれれば、平気だもん!」

「う、うむ。それはそうなんだが。まあ、面倒事は我が解決してみせよう」

「何が面倒事か。どの依頼も初心者向けさ。じゃ、ちょっとまっな」

 ルギーナさんがそう言っていなくなると、すぐにギルドのお兄さんがお茶とお菓子を持ってきてくれた。

「はい。食べていいよ」

「ありがとうございます!」

 美味しい。甘い。冒険者ギルドって贅沢なんだなあ。

 そう思っていると、ルギーナさんが戻ってきた。

「おまたせ。ひとまず受けてほしい依頼はこの3つだね」

 ルギーナさんはそう言って三枚の紙を私に見せた。

「私、字が読めません」

「ああ、そうだったね。じゃあ、私が読み上げるよ」

 モノトリー1体の討伐。報酬3000タカル。

 モロミの実10個の採集。報酬2500タカル。

 シオロイ花1個の採集。報酬4000タカル。

 どうやら、1つはモンスターを倒す依頼みたい。あと2つは、植物?

「植物を手に入れるのも仕事なんですか?」

「そうだよ。町の中では簡単に手に入らないものは、石でも木でも売れる。まあ、依頼を通さない物は高く売れないけどね」

 へー。

「うーん」

 私は考える。

 実や花を取ってこいって言われても、実物を知らなければ無理。

 でも、モノトリーっていうモンスターも知らない。上手くできるかなあ?

「モノトリーってなんですか?」

「そういうのは自分で調べるのが冒険者だよ。実際に依頼をこなすのは自分なんだ。しっかり自分の手と足でやり遂げないとね」

「は、はいっ」

「でもまあ、ユエナはまだ字を読めないみたいだし。今だけは私が教えてあげるよ。ただでね」

「あ、ありがとうございます」

「次からは受付嬢に聞くなり図書室で調べるなりするんだよ。その分お金はかかるけどね」

「はい!」

 今はお金持ってないから、ラッキー!

「まずはモノトリーか。こいつは見た目はカラフルな鳥で、小柄なんだけど、足が速くてね。剣はもちろん、弓矢も当たらないようなすばしこいやつだよ。決まって大量の荷物を持っている人間を狙って、人じゃなく荷物を狙って奪うんだ。巣の特定も困難で、見つけるより出くわす方が楽なモンスターだね」

「へー」

「やはり面倒そうな依頼ではないか」

 神刀様がそう言った。はっ、そうかもっ。

「次も説明しようか。モロミの実は、薄茶色のふやけた実なんだよ。持った感じはちょっと気持ち悪いけど、味は良くてね。基本どこにでも生えてる」

「へー」

「だが採集は難しいんだろ?」

「まあね。味が良いから、モンスターとかもすすんで食べるんだ。だから見つけるのも一苦労さ」

 う、難しそう。

「だけどさっきも言ったように、どこにでも生えてるからね。運が良ければ2つ3つは見つかるさ」

「10個に足りないではないか」

「そんで次が最後、シオロイ花だね。これはあるモンスターが育てている花だ。色は白。茎も葉も白だからすぐにわかる」

「へー」

 モンスターもお花が好きなんだ。

「ロイオっていうモンスターがいてね。毛深い犬みたいなやつなんだけど、そいつの縄張りに生えてね。それで、このシオロイ花が育つとモンスター化する」

「へ?」

「だから育ちきる前につまないといけないのさ。ロイオもまた厄介なモンスターなんだけどね、木魔法を使って攻撃してくるから注意が必要ね」

「モンスターって、魔法も使うんですね」

「いろいろさ。さて、どの依頼を受ける?」

「うーん」

 モノトリーとモロミの実は見つけるのが難しい気がする。なら。

「シオロイ花をとってきます」

「よし、決まりだね。それじゃあこの依頼を任せるよ」




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