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act2-2 終わらない戦い、新たな試練、最大の強敵が出現

 だが、私の取り立てに心良く思わない人間が一人。


「新入りが入りたてで、その会社の重要職員を下した?まあ、なんという怖れ知らずな輩だこと。そういうのは、会社の面子を傷つける行為だわ」


 それは、ちょうど取引の商談に来ていた、別会社の女社長だった。


 自動車のヘッドガラスなどの部品を手がける会社で、うちより事業が大きい。人事へ口出ししてくる危険人物でもある。 


 中年女性だが、長い髪を巻いて垂らし、金銀のアクセサリーで着飾って、年を感じさせない豪奢な女性だ。が、見かけとは違い、相当に怖れられている。


「しかし、安達社長、今回は本当に悪い社員だったので」


「いえ、気に入らないわ。その新入り。表に出て、大勢の前で会社の年功者をぶっ叩いた挙句、己が正しい認識でいるのでしょ。我が社で大きな顔されたら迷惑よ。うちでは許さないわ。あなたのところにいるのも気に食わない。さっさと支店にでもやりなさいよ」


「ま、まあまあ、社長。入ったばかりですし、そこまで厳しくするのもどうかと」


「そうかしら?安達社長の言うことよ、従わなくて良いの?」


 手下たちとなる部下たちも、化粧も完璧、豪華な高級スーツで完全に身を固めた、強力そうな女連中だ。


「本人に非があるとしても、会社の威厳を保つには、堂々と下すより、人事などによって表沙汰にならぬように、処理するのが望ましかった」


 私は新たな敵に出会ったようだ。


 獰猛な、噛みつき、人を蹴落としてでも己の好き勝手をする、この世でも最大の、女王蜂と・・・

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