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王女と女執事~夜の公務は危険な香り~  作者: 肉厚+ME-TO=80㌕
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第2章 新たな旅立ち

第1話 新たな決意



エルシリア王国では、日々様々な公務が執り行われていた。王国の未来を担うアリアナ王女と、彼女に仕えるサディスト女執事・ジュリエットの二人は、そんな中で成長し、互いへの想いも確かなものとなっていた。


アリアナは美しい銀髪に蒼い瞳を持ち、その優雅な振る舞いは王族の品格を垣間見せるものだった。彼女は女王になることを考える度に、自らの力で王国を守り抜きたいという思いが強くなっていた。


一方で、エルシリア王としての父親として、彼女の未来に心配と誇りが入り混じっていた。


そしてジュリエットは漆黒の髪と赤い瞳を持つ魅惑的な女性であり、その才覚と忠誠心は王族の信頼を受けていた。彼女はサディストとしての性癖を持つ一方で、アリアナに対する想いは深く、時には複雑な心情に揺れ動くこともあった。


ジュリエットもまた、自らの立場と王国の未来について考えることが増えていた。


やがてエルシリア王は、アリアナとジュリエットの成長に気づいた。王位継承の時まで、アリアナには勇者の血筋としての経験を積ませることを決意したのだ。



それは王族としての誇りを持つ彼女にとって、新たな旅立ちとなるだろう。



新たな旅の始まりを告げるある日、エルシリア王はアリアナとジュリエットを王宮の庭に呼び出した。二人は真摯な表情で王の前に姿を現した。


「アリアナ、ジュリエットよ。お前たちに重要な使命を託す。アリアナ、お前は王族として、王国を背負う者として、勇者の血筋を示す旅に出るのだ」



アリアナは王の言葉に固く頷いた。


「はい、父上。王国のため、そして私自身の成長のために、この旅に臨みます」


ジュリエットは微笑んでアリアナを見つめた。「私もアリアナを支えるために、全力を尽くします。


どんな困難が待ち受けようとも、二人で乗り越えてみせます」


王の顔には、父親の誇りと決意が宿っていた。


「よく言った。ジュリエット、お前もアリアナと共に旅するのだ。彼女を支え、王国のために力を尽くせ」


ジュリエットは心の底から頷いた。


「はい、エルシリア王。アリアナを守り抜くために、私は全力を尽くします」





エルシリア王は地下にある宝物殿へ向かった。


かつて勇者とその仲間が身に着けていた装備が眠っていた。この旅の始まりにあたり、アリアナとジュリエットには王国を守るための強大な力が必要だった。


宝物殿の扉を開けると、古代の装備が鎮座していた。魔法の力が込められた剣や鎧、そして古代の宝珠が並ぶ中、エルシリア王は一つの箱を手に取った。


「この箱には、かつて勇者が身に着けていた特別なアイテムが入っている。これらをアリアナとジュリエットに託すことにする」


王の言葉にアリアナとジュリエットは目を輝かせ、興味津々の表情を浮かべた。箱を開けると、二つの装備が現れた。


一つは「氷刃の剣」と呼ばれる美しい剣で、その刃には氷のような輝きが宿っていた。


もう一つは「炎翼の鎧」と名付けられた鎧で、その装備された者に翼のような輝きを与えると言われている。


「アリアナよ、お前は氷刃の剣を手に取りなさい。この剣はお前の冷静さと勇気を象徴するものだ。

そして、ジュリエット、お前には炎翼の鎧が似合うだろう。その鎧はお前の熱い情熱と守りたいという気持ちを示すだろう」


王の言葉にあわせアリアナとジュリエットは真剣な表情で装備を手に取り、身に纏った。

「これらの装備はお前たちの力を引き出すことができる。そして、大切なのは互いの存在を認め合うことだ。お互いの強みを尊重し、支え合いながら、この旅を乗り越えてほしい」

アリアナとジュリエットは互いに微笑み合った。彼女たちの想いは強く、一つになっていた。


そんな二人を見て、エルシリア王は心からの祈りを捧げた。


「旅の中で、お前たちには様々な試練が待ち受けるだろう。だが、その中で真実の愛と勇気を見つけてほしい。



王国の未来はお前たちの手に委ねられている。そして、その未来にはお前たちの愛が輝くことだろう」



王の言葉を胸に秘め、アリアナとジュリエットは新たな旅立ちに備えた。


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