表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

99/127

※第七章のホラー部分のダイジェスト

※ホラーが苦手な方用の、第七章ホラー部分のダイジェストです。

 ここまで七章をお読みいただいた方は、飛ばしていただいて問題ありません。


 夏休みを利用し、母国ランドハウゼン皇国に帰ったアリア。

 次兄トラバスの伝手で、実習生扱いで騎士団の任務に同行する。


 任務の内容は、山で行方不明になった3人の子供の捜索。


 捜索中、アリアの配属された分隊が遭難してしまい、森の中で不気味な城を見つける。

 アリアを含め、全員が長時間の任務で尿意を我慢しており、特に失禁寸前だった分隊長を先頭に城の中へ。


 だが分隊長は城に潜んでいた怪異にやられ、アリアは他のメンバーとも逸れてしまう。


 1人で城の中を探索中、救助対象の少年の1人であるマークを発見。

 一緒に他の2人を探すことになったが、分隊長をやった怪異に見つかってしまう。


 手近な部屋のクローゼットに隠れるが、アリアはもう我慢の限界を超えていた。

 部屋の中を何者かが歩き回る中、アリアはクローゼットの中で失禁。

 マークだけも逃そうと、意を決して漏らしながらクローゼットから飛び出す。


 が、部屋の中にいたのは怪異ではなく、アールヴァイスの幹部の1人『氷華』のイングリッドだった。

 アールヴァイスの探していた『城』はこの城で、探索中にイングリッドも迷い込んでいたのだ。


 安心するのも束の間、実はマークが既に怪異化していたことが発覚し、恐怖で残りの小水も漏らしてしまうアリア。

 アリアが『シャイニーアリア』だと知らないイングリッドは、意外な面倒見の良さを発揮して、アリアのお漏らしの後始末をしてくれた。



 その後、2人は協力して脱出方法を探すことに。


 ホラー耐性ゼロのアリアをイングリッドが先導し、じゃれ合いながら城の探索を進める。


 やがて2人は資料室を発見。

 この呪いの城マリアベルは、神代の研究施設が丸ごと怪異化したもの。

 部屋に残るのは、アールヴァイスが求めていた、神代の呪印研究の資料だった。


 神代の人類が生み出した、『労働用強化人間』ワークマン。


 その子供に対する非道な実験の数々にアリアは吐き気を催すが、イングリッドはその資料を持ち帰るために回収。

 その様を寂しげに見つめるアリアに、イングリッドは自身がアールヴァイスに入ることになった理由を――スケートリンクを去ることになった事件の真相を語る。


 世間では、成長著しい後輩選手を脅威に感じたイングリッドが、ならず者を使ってその後輩を強姦させた、と言われている事件。

 実際は、その後輩に目をつけた帝国貴族の次男に、彼女共々イングリッドも強姦されるという悲惨なものだった。


 その後、イングリッドは何とか持ち直したが、後輩の少女は精神を病み隔離状態に。

 噂を否定する気力を失っていたイングリッドは、世間からも家族からも見放されることになる。



 そして、そんな失意の底で、アールヴァイスの首領に出会った。


 貴族への報復と、後輩の治療。


 アールヴァイスの悲願、呪印による世界征服への協力の見返りとして、この2つを提示されたイングリッドは、今までの自分を捨て『氷華』のイングリッドとなることを選んだ。


 そんなイングリッドにアリアは手を差し伸べようとするも、イングリッドは『自分は悪を選んだ』とこれを拒否。

 尚も食い下がろうとするアリアだったが、怪異化していた分隊の騎士に襲われ、急ぎ資料室から逃げ出した。


 怪異から逃れた先の部屋で、2人は今度こそ本当の生存者、アンリ、ニコルを発見する。

 数日間飲まず食わずで衰弱していた2人に、アリアは自身の食料を与えるが、食事中にマーク少年の襲撃を受けてしまう。


 咄嗟に反応して逃げ出したものの、距離が近すぎたせいで、逃げきれず捕まってしまうアリア。


 絶体絶命の彼女を救ったのは、アールヴァイス最強の幹部、『正義』のジャンパールだった。


 圧倒的な力で、怪異となったマークを寄せ付けないジャンパール。

 ダメージは与えられなかったものの、アリア達はマークを振り切ることに成功した。


 ジャンパールの協力で危なげなく逃走を続けるアリア達だが、アリアと子供2人が怪異に目をつけられており、どれだけ逃げても追いかけてくる。

 業を煮やしたジャンパールは『ここからの出方を教える』といい、アリア達を城のパーティ会場に誘導する。


 だが、これはジャンパールの罠だった。

 パーティ会場にはこの城の怪異の親玉と言える少女が待ち受けており、ジャンパールはアリア達を囮に1人逃げ果せる。


 『世界の歪みに強力な攻撃を当てる』という、アリア達の力では不可能と思われる、力技な脱出方法を残して。


 パーティ会場に残されたアリア達。

 入口も塞がれ危機に陥るが、『この世界』の物とぶつかれば怪異もダメージを負うことに気付いたアリアが、会場のテーブルを蹴り付けて突破。

 元の世界に戻るための最後の脱出劇を始める。


 城の最上階の、開け放たれたテラスから飛び降り、ジャンパールが使った世界の歪みへ。

 イングリッドが氷姫装フリージアの奥の手、残存魔力を全開放しての大技で、歪みと元の世界を繋げる大穴を開けた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ