表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

63/127

教えてアリアちゃん! 第6回『見える! 知覚の話』

 第6回!


「『教えてアリアちゃん!』。今回は元気ですね、アリア様」


 だって見て、アネット。制服よ!

 裸でも、ブルマでも、スクール水着でもなく、ちゃんと制服なのよ!


「苦労なされてきたのですね……ですが、その……」


 どうしたの、アネット?


「裾が短いので、そんなにクルクル回られては、下着が丸見えですよ?」


 ――――っっっ!!!?



「さて、今回は知覚の話です。この後の話で何度か出てくる内容なので、私共と一緒に、予習をしていきましょう。アリア様、大丈夫ですか?」


 え、ええ、ありがとうアネット。



 知覚……私達人類は、基本的には五感ね。

 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。


「先ほどアリア様の下着を知覚したのは、視覚ですね」


 その話しなきゃだめっ!?


「ファンタジー特有のものとして、魔力に対する知覚もありますね。体外に出た分だけですが、集中すれば、魔力を捉えるとこができます」


 魔術の発動前後は、特に見やすいわね。精霊や獣霊は特に、この知覚に優れているわ。

 慣れていないと、他の知覚、特に視覚を遮断しないとぼやけちゃうけど。


 撃った後の魔術にも魔力は宿っているから、私達は、それこそ『目を瞑っていても避けられる』の。



「そして、精霊、獣霊、そして闇人(やみびと)も若干備えている、霊子知覚ですね」


 霊子力……この世界のどこにでもあり、全ての物質が持つ謎の力。

 私達はこれを介して、本当に周囲の全てを把握することができるわ。


「壁なども透過して見えるのでしたね」


 ええ、そうよ。

 でも、これは魔力知覚よりももっと難しくて、ちゃんと訓練していないと、凄く狭い範囲しか見えないの。

 私は、目を瞑って集中しても、半径2mが限界よ。


「それでも、強力な知覚です。服を透過して見ることも、出来るのでしょうか?」


 ……アネットって、そうゆう発想するわよね。


 できるわ。基本的に『服』という文化のない精霊にはあまり意味ないけれど、男性の獣霊が近くにいたら、要注意よ。

 獣霊の感性は、基本的に獣人と一緒だから。


「リーザ様には、決して近づかせないように致します」


 他には『直感』もあるけれど……これは本当に謎の知覚ね。

 何となく危ないのがわかる、って言う曖昧なもので、私も何度か覚えはあるけれど、なんでわかるのか、まったくわからないの。

 気のせいだったこともあるし。


「これは確か、獣人が特に敏感に感じ取るのでしたね」


 ええ、だから私は知覚てんこ盛りよ。

 でも、情けないのだけれど、多すぎて使いこなせてはいないわ。


「能力が多くても『それだけで強い』というわけではない、ということですね」


 ええ、ちゃんと自分のものにして使いこなさないと、振り回されて、逆に邪魔になってしまうの。

 アネットも気をつけてね。


「お気遣い、ありがとうございます」


 じゃあ、今回はここまで。


「またお会いしましょう」



 ……比較的、平和に終わってよかったわ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ