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教えてアリアちゃん! 第4回『ケモ耳娘とかダークエルフとか』

「第4回!」


 …………。


「第4回!」



 ……ねえ、エルナ。


「どしたの、アリア?」


 このコーナーって、緊迫した展開の最中にはやらないって話だったわよね?


「そう言ってたね」



 今、敵の新幹部が現れて、すっっっごく緊迫してるはずなんだけど、なんで私達ここにいるのかしら?


「スク水で『教えてアリアちゃん!』ができるタイミングが、今しかないからでしょ」



 あ゛あ゛あ゛ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!



「まあまあ。私も同じカッコだし、気にせずいこうよ」


 気をつけてよ、エルナ。この空間、どこにカメラが潜んでるか、わからないからね?


「私なら、アリアの胸元に1個、ローアングルを3方向から接写で狙うかな」


 エルナっ!


「さーて、今回の『教えてアリアちゃん!』は、人類の種族について! 結構出てきたよね?」


 もう……やっぱり勝手に話が進んでるし……。



 えーと、今までだと、獣人、人族(ひとぞく)、精霊ね。

 さっさと説明しちゃいましょ。


「さっさとなの?」


 だ、だって……水もない場所で、水着でいるなんて……なんか……っ。


「むっふっふっ……私はもっと見てたいけど……進めちゃおっか。まずは『人族』から!」


 オーソドックスな人間種ね。耳とか尻尾とかの特徴もない、神代や、先史文明の人達と、同じ姿の種族。

 魔法、身体能力、知脳も平凡で、特に得意分野はないけれど、『知恵』は他の種族より回るらしいわ。


「あと、とにかく数が多いかな。確か、大陸の人類の半分以上は人族なんだっけ?」


 55%よ。多数派になりやすいから、意思決定では結構有利だったりするわ。

 主要人物だと、アネット、グレン君、ヴァルハイト、イングリッド、ヘイゼル博士、ゼフ先生ね。

 やっぱり、多いわね。


「あれ? ジャンパールは?」


 ジャンパールは、種族欄が『???』になっていたわ。ネタバレ禁止みたい。


「へー。んじゃ次! 『獣人』! 私達のことだね」


 獣の耳や角、尻尾を持った種族、獣人。

 人族に比べて、身体能力が高いわ。あと、特徴が出ている獣の性質も持っているの。


「アリアは猫獣人で平衡感覚が良い。私は犬獣人で鼻が効く、みたいなね」


 あと、数も人族の次に多いわね。確か35%だったはずよ。

 主要人物だと、エルナ、ロッタ、リーザ、ガウリーオ。

 私は、実は純粋な獣人じゃないの。


「お母さんが精霊で、ハーフなんだよね」


 ええ、そうよ。何とのハーフかは……今は秘密。



 じゃあ、次はその精霊!

 凄く特殊な種族だけど、この世界だと人類に分類されているわ。火、水、地、闇……他にもいるらしいんだけど……。


「けど?」


 設定がないわ。


「おう」



 基本的に、人里にはいないわね。火精霊は火山地帯とか、水精霊は水場とか、自分達と近い力に満ちた場所に住んでいるみたい。


「見た目も結構凄いよね。火精霊とか、髪の毛燃えてるし、服着てないから火で色々隠してるし」


 あの火、普段は熱くないらしいわよ。

 精霊は、とにかく魔法が強いんだけど、服を着ると能力を抑えられてしまうらしいの。

 だから、基本的には裸よ。人里にいない理由は、その辺りもあるのかも。


「で、その中でも異色を放つのが、アシュレイの闇精霊、と」


 闇精霊は、『夜』に寄った精霊と言われている、女性だけの種族よ。

 見た目は獣人に近くて、黒い羊の角と、先っぽがハート型になった尻尾が生えているの。


「もう、ほとんどサキュバスだね」


 実際、生態も近いらしいわ。普通の食事の他に、その……お、男の人の……あ、あれ、で……栄養、を……!


「あれってなぁに?」


 エルナぁぁっっ!!


「ごめんごめん。闇精霊は、他の精霊と違って人里に住んでるせいか、金属さえ避ければ、服を着ても大丈夫みたい」


 もう……エルナのいじわる……!


 精霊は、凄く数が少ないの。全部合わせても、1%になるかならないかってところ。

 私が今まで会ったのは、アシュレイに、お母様に、お姉様の3人だけね。


 これでも、凄く多い方なのよ?

 出会うことなく、一生を終える人の方が多いくらいだから。



「最後はまだ出てきてないけど、『闇人(やみびと)』だね」


 種族通して美形揃いで、銀髪、肌は暗い褐色、尖った耳。体型はスリムな人が多いけれど、これは個人差ね。


「ダークエルフだね」


 ダークエルフよ。


 精霊ほどではないけれど魔法が得意で、この種族特有の、植物を扱う魔法が使えるわ。

 ただ闇精霊と同じで、金属は装備できないの。魔法の精度が、著しく落ちるみたい。



 ふぅ……とりあえず、この作品に出てくる種族の紹介は終わったわね。

 他にも何種類かあるんだけど、出てこないから割愛させてもらうわ。



 それじゃあ、今回はここまで。


「次回の『教えてスク水アリアちゃん!』をお楽しみに!」


 変なタイトルにしないでっ!


「ばいばーい」


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