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戦う美少女戦隊「ビューティーフラワーズ」の毎日  作者: キハ
第三章 ブルーこと水樹の波乱青春
30/33

その後もブルーの青春は続くですぅ

 雲龍怪人事件が解決し──いつもどおりビューティーフラワーズに平和が戻ってきた。

 今日も朝からいい気分で起きた水樹は、平常運転通り、早く家を出る。


 校門が近くなってくると、人影が見えた。

 その姿にふっと水樹は口元をほころばせる。


「……相変わらずですねぇ」


 顔が見えなくても分かる。いつも、近くに来ている人。


「和君、おはようですぅ」


「……お、おはよう!」


 水樹から挨拶をすると、和は照れたように顔を一瞬赤らめたがその後慌てて挨拶を返してくれた。


「今日も、早いね」


「……そちらの方が早いじゃないですか。ワタシだけのために」


「迷惑、かな……?」


「全然。ワタシも退屈ですからねぇ。話し相手がいるって言うのは幸福なことですぅ」


 水樹は、気づけば和に対しての自分の態度が柔らかくなったな、と思う。

 前までは男子に対するトラウマもあってつっけんどんだったのに、今では普通に話せるし、単純に嬉しい。

 だが、これは恋心とはちょっと違う気がする。そもそも恋なんて相変わらずよくわからないし、異性として見ているわけではない。どちらかと言えば、気さくな友達、のような。

 けれど──いずれそれが親友へと変わり、恋心へと化けてしまうのではないかという気持ちもあるが。


「今日は朝から体育がありますぅ。面倒なのですぅ」


「そう言ってこなすよね、蒼井さんは」


「いや、体育好きですけどそれまでが面倒ですぅ。……あと和君」


 いきなり口をつむんだかと思うと、水樹はスパッと言う。


「いい加減、ワタシのことさん付けやめてくれますぅ?」


「……え」


 その言葉を言われた瞬間、和の耳が心なしか赤くなった。


「さん付け、じゃなくていいの……?」


「まったく、和君は真面目ですぅ。さん付けなんてされるとこっちがこまるんですぅ」


「……で、でも。……いい? じゃ、じゃあ水樹……で」


「そっちのほうがしっくり来ますぅ」


「う……僕が呼び捨てにするの初めてかもな……」







 それをそっと後ろから見ている者が約1名。そう、言わずもがな二人を応援する優奈である。


「……今聞こえたんだけど!? え、あの和が呼び捨てにしてるんだけど!? なにこれ、レアシーンすぎない!?」


 あの和が。あの堅くてさん付けを貫いていた和が。唯一女子の中でよく喋る優奈のことさえもさん付けしていた和が。

 好きな子、水樹のことを呼び捨てにしたなんて。


「……信じられないんだけど! うわ〜いいねー!」


 なんて優奈が一人で喜んでいると、前を歩いていた二人が同時に振り向いた。

 せっかく、いい感じだったのに。

 それを自分が邪魔してしまったと気づいたのは数秒後だった。


「……優奈、相変わらず、元気ですぅ」


 水樹にかけられた言葉が皮肉なのか挨拶なのか──。


 優奈はチラチラと和を見ながら苦笑したのだった。

これにて……水樹編完結となります!

エタるのが多い中、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!

次回は間章を挟んで、グリーン、美登利編に突入する予定です。

引き続き、ビューフラをよろしくおねがいしますm(_ _)m

そして、二日に一回ペースに戻そうと思いますので、ご了承ください。

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― 新着の感想 ―
[一言] うわぁ、あまずっぺぇ~が台無しですぅ(;'∀') まぁでもこれくらいが丁度いい恋愛ペースな気もしますね( ´∀` )
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