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戦う美少女戦隊「ビューティーフラワーズ」の毎日  作者: キハ
第三章 ブルーこと水樹の波乱青春
23/33

一旦離れよ

「……マジですか」


 思わず呟く水樹。

 防御をしながら、上を見れば雹が降っていた。

 見ると、祐奈たちも傘で必死にガードしている、が。


『どこまで保てる? いつ傘が壊れる?』


 抑揚のない声で雲龍怪人が呟いた。

 次第に落ちてくる雹は先端が鋭くなっていて、氷の刃に似てきている。


「……な、なんで、ズルいですぅ……!?」


 それを見て水樹は動揺してしまった。


『最初の強気。出してみなよ』


 雲龍怪人が冷たく言い放つ。

 戦局は一気に怪人の方へ傾いた。今の水樹に対処法は──。


「……ねえ、水樹」


 近くにいる祐奈が怪人に聞こえないようにか小声で話しかけてきた。


「あたしが言う問題か分からないんだけど……」


「何ですぅ?」


 首を傾げる水樹に向かって祐奈ははっきりと言った。


「逃げよう」



 真剣な親友の眼差し。少し不安そうにしながらも期待を込めた和の眼差し。

 逃げる。それを聴いて水樹はふっと笑い飛ばした。


「ビューティーフラワーズであるワタシが、そんなことするわけないじゃないですか。なら、祐奈と和が逃げて下さい。ワタシが援護しますのでその間に!」


「……ねえ、水樹バカなの?」


「は?」


 いきなりの罵声に水樹は唖然としてしまう。


「水樹に勝ち目あるの?どう見ても無いでしょ、素人のあたしでも分かるよ。なら一緒に逃げようよ。桃奈さんに電話したからさ、ピンクが来るまでに一旦逃げよう。ほら、行くよ……!」


「……っワタシは」


 戸惑う水樹の肩を祐奈が思い切り引き寄せる。そのまま連行するつもりだ。


「和君もッ!」


『何してるの』


 雲龍怪人の声と共に、雹の数が増えた。

 祐奈と和の持っている傘が悲鳴をあげ始めている。


「マズイよ……屋根のあるところに、逃げ……!?」


 その瞬間、二人の持つ傘が嫌な音と同時に裂けた。

 容赦なく雹が落ちてくる──。


「水、壁っ!」


 間一髪、水樹が自分を含めた三人の頭上に広がる大きな防御を作った。


『逃さない』


 冷酷な声。雲龍怪人の体が光ったかと思うと雷が前から迫って来る。


「ふざけんな……ですぅ!盾……ッ!」


 水樹が前に突き出せば球状を帯びた水膜の防御が現れた。

 雷を水が吸収する。


「あの怪人、自分自身から出す技も持ってる……!?」


 和が驚いたように呟いた、と同時に。

 一斉に前の雲龍怪人から雷が放出される。


「……ッ!」


 水樹の力を持って、何とか防いでいるが。


「み、水樹!? 大丈夫!?」


 祐奈と和が慌てたように振り向く。


「大丈夫ですぅ! それより先進んでください! ワタシが殿務めますぅ!」


 そう言われて、二人は駆け出して後退していく。

 それを阻止しようと飛んでくる雷たちを全て水樹が防ぎ切る。


 祐奈は、近くの建物の物陰に行く気でいた。

 本当にせめてもの時間稼ぎだが。

 桃奈が来てくれるまで。とにかく逃げまくる作戦である。


「……もう少し!」


 水樹が殿を務めてくれているため、祐奈と和は物陰に辿り着けた。

 建物の壁を防御代わりにする気持ちで三人は物陰に滑り込む。


「……一件落着、かな」


「なわけないじゃないですかぁ」


「僕も……悪いけど、そう思う」


「やっぱそう? でも水樹のことも考えて一旦逃げようとしたらこれしか無かったんだよね……」


「……それはありがたいんですぅ……が」


 水樹は言いにくそうに祐奈と和を見た。


「思うんですが、ここにいたら建物破壊されませんかねぇ?」


「……──」


 沈黙。


「……実は僕もそう思う」


「そ、それこそ、ビューティーフラワーズの名に関わるもんね……。ごめんね、水樹……。やっぱここから離れたほうが良い?」


「いや、ちょっと待てですぅ。……んっ!?」


 何かを感じたのか。

 嫌な予感がした水樹は勢いよく物陰から飛び出た。


「水樹!?」


「蒼井さん!?」


 二人の叫び声を無視して。


 水樹は、建物の目の前に構えているはずであろう雲龍怪人を見つめた。

 だがその怪人は……。


「危ないですぅッ!」


 尾を建物に向かって振り下ろそうとしていたのだ。

……とまたまた凄いところで終わってしまったのですが、後書きが長くなります。


まず、更新遅れて大変申し訳ございませんでした。

これ以上言うと言い訳が暴走するので本当に謝らせていただきます。


次話は、二日後、1月13日(金)に更新させていただきます。

ちゃんと続きは書いてありますのでどうぞよろしくおねがいします……!


さて、この更新空白期間で、いただいたものがあったのですが、紹介する暇がなかったのでここで紹介させていただきます。


まず、2022年 10月 05日にみらいろ美羽さんからレビューをいただきました!

期待していますとのお言葉ありがとうございます!頑張ります。


次に、2022年 12月 01日 に柴野いずみさまからレビューをいただきました!

面白いのでぜひ、との宣伝レビューありがとうございます!励みになります。


更に、柴野いずみさまに依頼して、飯川祥子を描いていただきました!

こちらとなります。

挿絵(By みてみん)

祥子らしい「デキる女」が表現されていて、「これぞ祥子だ……!」とテンション上がりました。

ありがとうございます!

祥子は、謎が多いのですがこれから少しずつ活躍していく予定なのでお楽しみに。


更に更に!

ちはやれいめいさまにバナー依頼して素敵なバナーをいただきました。

挿絵(By みてみん)

いい感じのキラキラ〜✨そして色ごとのシルエット。楽しそうなのが伝わる……!

素敵なバナーをありがとうございました!


そして、最後に、イラスト交換企画にて加純さまがビューティーフラワーズのイラストを描いていただきました!

まずはグリーンこと美登利。

挿絵(By みてみん)

風属性な美登利らしいふわふわ感。美しい縦ロール。華やか兼動きやすそうなドレス……。

素敵すぎます!本当にありがとうございます!


依頼したのは、美登利だけだったのですが、何と更に、全員描いてくださり。

こちらです。

挿絵(By みてみん)

みんなの個性が溢れていて、イメージ通りのメンバー!

ドーナツ戦争の話から、ドーナツもいい具合に飛ばしてくれました!

ほんっっっとうにありがとうございました!


さて長くなりました。いただきもの紹介をこの場を借りてさせていただきました。

ビューティーフラワーズことビューフラは私の代表作ですので、イラスト企画で依頼するのが多く、いただきものが多くなったら……。

設定集でも作っちゃおうかな♡など思っていますが、まずは本編の執筆頑張ります。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

良ければ、これからもビューフラをよろしくおねがいします!

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― 新着の感想 ―
[一言] レビューにイラストおめでとうございます!! 水VS天気全般……加えて尻尾。不利な戦いが続きますねぇ(;'∀') 動物系ガイアメモリ1つでズーメモリに立ち向かうようなもんじゃないですか(;'…
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