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人類最強は異世界でも最強です  作者: 虎男
第四章
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世界樹ユグドラシル


 俺は朝食を食べ、村の中を歩いて回っていた。

 すると、エルスがいた。エルスは狩りの部隊の指揮をしている。


 「今日は狩りの日では無いと思っていたが」


 「ああ、1人で訓練しようと思っていたんだ」


 「そうか。それより、この村が近々国になる事になったぞ」


 「本当か!これもライヤ様のおかげだな」


 「俺だけでなくお前らのおかげでもあるがなそれと、確認は取らなかったが国になるという事は人間も来るし問題が起こるかもしれないが」


 「ライヤ様がいるんだ、そんな心配はするだけ無駄だ」


 「それもそうだな。それじゃあ俺は行くとする」


 俺はそう言ってエルスの元を去った。


 そして歩いているとメリナがいた。


 「メリナ、何をしようとしているのだ?」


 「朝日を浴びようと思いまして」


 「そうか。それじゃあ今暇か?」


 「はい、暇です。もしかして、デートのお誘いですか?」


 「何を言っている。祠の事だ。前も話しただろう」


 「その件ですか。それがどうしたんですか?」


 「今からそこに行くぞ。あの時は時間が無かったが、あそこには何か隠されているかもしれない」


 「分かりました。お供いたします」


 俺はメリナの肩に触り、《空間移動》を使った。


 小さな祠がある前に移動した。


 「これなのだが」


 「昔に世界樹を封印した時の祠かもしれませんが、昔の事なので忘れてしまいました」


 「そうか、なら封印を解いてみるまでだが大丈夫か?一応これはエルフの所有物なのだろう」


 「構いませんよ。もし世界樹だったとして世界樹を脅かす者が現れても負ける事は絶対に有り得ませんし」


 「分かった。それじゃあ解くとしよう」


 俺はそう言って祠の前に達封印の札に触れた。結界が張られている。高度な結界だ。ベルゼブブが封印されていた結界ぐらいだろう。

 俺はその結界を解き、封印札を取った。

 すると、祠から魔力が大量に放出した。俺は自分とメリナに《浮遊魔法》を空に飛んだ。そして、周りに結界を張った。

 

 「想像以上だな」


 「世界樹ですね」


 どうやら世界樹のようだ。

 祠があった所は大きな大樹に変わった。


 これが世界樹か。常に魔力を放出している。

 俺たちは世界樹の幹に降りた。


 「懐かしいですね」


 メリナが世界樹に手を当て、微笑んでいる。

 すると世界樹が動き、人の上半身の様なものが現れた。そして、より人に近くなってきた。


 「あなた方が封印を解いたのですか」


 「ああ、お前は世界樹か?」


 「はい。世界樹のユグドラシルです」


 「久しぶり。覚えているかしら」


 メリナがユグドラシルに言った。ユグドラシルは最初は分からない様な顔をしていたが徐々に顔が変わった。


 「メリナですか⁉︎」


 「そうよ、覚えててくれたの!」


 「ええ、覚えてますよ!」


 この2人は昔は相当仲が良かったらしい。


 「そろそろ良いか?」


 「すみません。ご主人様ありがとうございます」


 「あなたは?」


 「俺はライヤ。この森の領主で近くの村の長でもある」


 「私は今この方にお使いしているの」


 メリナが補足した。


 「そうでしたか。メリナがお世話になっています」


 すると、森の方から声が聞こえた。エルス達だ。


 「近くで揺れと大樹が見えたのですが何があったのですか?」


 エルスが聞いてきた。


 「世界樹のユグドラシルだそうだ」


 「どうも初めまして」


 「せ、せ、せか、世界樹!!!」


 エルスは驚きを隠せていない。他の者も驚愕している。少し経つと跪いた。


 「どうしたんだ?」


 俺はメリナに聞いた。


 「エルフ族は世界樹を敬うのです。妖精女王の様に」


 「それじゃあユグドラシルはフェアを知ってたりするのか?」


 「フェアちゃんを知ってるの!」


 ユグドラシルはメリナの時の様に喜んだ。


 「ああ、一応な。今から呼んでも良いが」


 「お願いします」


 「ユグドラシルはここから離れられないのですが妖精女王様は毎日の様に遊んでいたんですよ」


 なるほどな、それなら呼んでやるか。

 俺は《テレパシー》でフェアと繋いだ。


 『フェア聞こえるか』


 『わっ!びっくりした!脅かさないでよね』


 『脅かしたつもりはないがな。それより今、ユグドラシルがいるのだが』


 『えっ!どういう事!?あの子封印されていたはずじゃあ!?』


 『俺が解いた』


 『あ、そうなのね…。でも気配を感じなかったけど』


 『結界を張っていたんだ。それでどうする。ユグドラシルは会いたがっているぞ』


 『もちろん行くわよ!』


 『分かった。少し待て』


 俺はフェアが居る妖精の森に魔法陣を創り、ここと繋げた。


 『その魔法陣に乗ってくれ』


 『分かったわ』


 少し経つと魔法陣が光った。そして、そこからフェアが現れた。


 「ユー久しぶり!」


 「フェアちゃん会いたかったよ!!」


 2人はしばらく話していた。


 「さて、ユグドラシルをどうするかだ」


 「私はここにいるので問題ありませんよ」


 「そうよ、私もここに来るし大丈夫」


 「何が大丈夫なんだ?」


 「私がひとりぼっちになるから心配してくれたんじゃあ…」


 「まあ確かにそれもあるかもしれん。だが俺が言ってるのはユグドラシルに何かあったらの場合だ。昔封印されたのはユグドラシルに危険があったからだろ」


 「確かにそうですけどご主人様なら何とか出来ないんですか?」


 メリナが期待しながら言ってきた。


 「世界樹自体に結界を張る事は出来るがもしもの事があるかもしれん。それにフェアがここに来るとしてフェアに何かあるかもしれないが自分で身を守れるか?」


 「別にそ、そんなの余裕よ!」


 「まあ、だとしてもだ。念には念をという事だ。お前は大樹と分離しても魔法は使えるか」


 「はい?多分使えます。大樹と分離して魔力が分かれたとしても魔法を使う時はその大樹から使えると思います」


 「そうか。それならいい」


 俺はユグドラシルの近くに行き頭に触れた。そしてもう一方の手で服を着た人形を作った。

 そしてユグドラシルの魂を大樹と分離させた。


 「どうなっているのですか!」


 ユグドラシルは驚きを隠せていない。他の者も唖然としている。


 「まあ見ておけ」


 俺はその魂を人形に《肉体憑依》で憑依させた。

 少し経ち、人形が立ち上がった。そして、徐々に人間味が増してきた。


 「何なんですか今の」


 大樹と魂を分離させただけだ。


 「どうやってやったのですか?」


 「《肉体憑依》で魂の憑依できる人形を作って合わせただけだ。本来は魂に肉体を憑依させる魔法だがな」


 「そんな魔法聞いた事ないんですけど」


 フェアが言ってきた。


 「俺が作ったから知るはずもない」


 「そうよねー」


 フェアが呆れた感じで言った。


 「身体に異状はないか?」


 「はい、問題ありません!」


 「よしそれじゃあ村に帰るとするか」


 「あのライヤ様、ありがとうございました」


 「ユグドラシルがお礼をして来た」


 「気にするな」


 俺は周りにいる者全員が入る《転移魔法》を発動した。


 


 


 

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