Sランク冒険者の修行
「なんですかこれ!」
「《空間移動》って言う転移魔法だよ。」
「魔力を感じず魔法を使うなんて流石です!」
「これからお前も出来る様になる。」
「でも私は剣士ですよ。」
「剣士だからって魔法を使っちゃダメじゃ無いだろ。」
「でも私は、魔力が少ないんですよね。」
「だから修行するんだ。」
そう言うと俺は、手を前にだし魔力を放出する。
「こんな風に魔力を放出するんだ。強すぎず弱すぎず。魔力は、コントロール出来るか?」
「はい。でもこれをしたらどうなるんですか?」
「魔力が強くなるんだ。魔力を正確にコントロールするんだ。例えば、身体を柔らかくするには、何をする?」
「ストレッチをして体をほぐしていく。ですか?」
「ああ。それと同じ事だ。魔力を毎日放出し、切らすそれを毎日やると、段々魔力量が増えるんだ。それで、魔力が増えると暴走するかも知れない。けど魔力をコントロールし、制御すると暴走しないって事だ。」
「なるほど。やってみます。」
そう言うとアリスは、手の平に魔力を出した。
「結構難しいですね。」
「慣れれば簡単だ。ちなみにこの練習法は、他言禁止だ。」
「なんでですか?」
「これを、国中でやれば、確かに国が強くなる。だが、力を持ったやつが暴れたり西側の国にこの練習法が知れれば更に危険になる。」
「確かそうですね。」
辺りが暗くなった。
「それじゃあ今日は、やめにするか。」
「あぁ。やっと終わった!魔力切れても無理やり回復するから死ぬほど辛かったですよ。」
「まあ、その方が早く強くなれるから。」
「まあそうですけど。」
「それじゃあ飯にするか。」
そう言うと俺は、魔物の死体を出した。昼間やって来た魔物を倒していた。
俺は、それを魔法で解体し、料理した。唐揚げだ。この世界には、料理のレパートリーが少なすぎる。米も出した。
「何ですかこのお肉⁉︎それにこの豆みたいなの?」
「肉の方は、唐揚げって言う。これは、米だ。どっちも前世の時の料理だ。」
「へーすごいですね!」
そう言うとアリスは、唐揚げを口に運び食べた
「美味しいですね。こっちは、パンのようなものですかね。」
そう言いながらアリスは、どんどん唐揚げと米を食べていく。
「あー美味しかったです。」
「それは、良かった。次は、風呂だな。」
「ここでお風呂に入れるんですか⁉︎」
「ああ。ちょっと待っておけ。」
そう言うと魔法で温泉を造り壁を作った。
「凄いですね!」
そう言ってアリスは、中に入っていく。
「こんな大きいお風呂初めて見ました。」
「それは、良かった。遠慮なく入ってくれ。」
「はい!」
中で凄い騒いでいる。森って事を忘れているだろ。まあ、声も光を魔力も結界で遮断してらから心配無いがな。
さて今のうちにに家を建てるか。そうして魔力 法で家を建てた中は、リビングにキッチン、二つの部屋がある。
「ありがとうございました。」
「今日は、ここで寝る。」
「変わった家ですね。」
これも俺がいた世界の家だ。
「へー。凄いですね。」
そう言いながら俺とアリスは、家の中に入っていく。
「この部屋は、自由に使ってくれて構わない。で、この部屋は、トイレだ。」
「何ですかこの形!」
「これも前世のトイレだよ。」
「凄いですね、ライヤさんのいた世界は。」
「まあな。」
そう言うとアリスは、部屋に入った。
「それじゃあ、お休みなさい。」
「ああ、おやすみ。」
それから毎日同じような事をして一週間。
「そろそろだな。」
「何がですか。魔物と闘ってみよう。」
「それは良いけど、私元々Sランクだし大抵の魔物は倒せますし、修行して魔力も膨れ上がったし多分余裕よ?」
「ああ、だから今回は、ドラゴンと闘ってもらう。それと武器は、これだ。」
そう言うと俺は、近くにあった木の枝を拾った。
「え⁉︎それでですか!」
「ああ、グリーンドラゴンだから大丈夫だ。危なかったら助けるから。」
「グリーンドラゴンならいけそうですけど、木の枝だと流石に無理よ。」
「体を守る時は、何をするって教えた。」
「魔力を体に纏い防御するイメージを持つ。」
「そうだ。それじゃあ木の枝の場合は?」
「木の枝に魔力を纏わせれば良いんですか?」
「そうだ。木の枝も体の一部と思い魔力を纏わせるんだ。」
「分かったわ。」
そう言うとアリスは、木の枝を取り魔力を木の枝に纏わせた。
アリスは、元々才能がある。覚えが早く成長も早い。
「出来たわ!」
「よしそれじゃあグリーンドラゴンを呼ぶぞ。」
そう言うと俺は、《魔力探知》でグリーンドラゴン一体に分かるよう魔力を放出し、グリーンドラゴンを挑発した。
「そろそろくるぞ、準備しろ。」
「ええ!」
それを聞くと俺は、空を飛んだ。《浮遊魔法》だ。するとグリーンドラゴンが走って来た。……