炎竜レビア
幼い子の声がした方に振り向いた。すると、普通のドラゴンより数倍でかい真っ赤なドラゴンがいた。炎竜レビアだ。
「お前から来るとは探す手間が省けたな。何故俺達を襲った?」
俺は炎竜に問いかけた。
「ただ気になっただけなのだ」
炎竜は俺の問いに軽く答えた。
「魔物を普通の人間と思わない方が良いわよ」
「そうだな。まあ、それだけじゃのいだろう」
「その通りなのだ。私はお主の事が少し気になっていたのだ」
「そうか、だがそれが理由なら許さんがな。だが、一つだけ俺が許してやる方法があるぞ」
「なんなのだ?」
「俺の下部になれ、そうすれば俺がお前に手を出す事はないし、今までの生活より楽しくなるぞ」
「ほう、五竜の私に下部になれとはいい度胸なことだ。私にもし勝てるのであれば煮るなり焼くなり好きにするといいのだ!」
炎竜が口から炎を吐いた。普通の炎より威力があり熱い炎だった。結界があるから意味は無いがな。
「《氷結魔法・氷結》」
俺は氷の魔法を放った。すると、炎竜の翼が氷始めた。しかし、翼が凍るなりすぐに溶けてしまった。
「そんな氷じゃ意味はないのだ」
炎竜の身体自体が炎の様な熱を持っているのだろう。
「《水流魔法・降水》」
この魔法は簡単に言えば天候を雨にする魔法だ。
この辺りから雨が降り出した。
「なるほどな。それなら私の動きを鈍らせる事は出来るという訳ということか。しかし、私にそんな魔法は通じぬのだ」
炎竜はそう言うと体内の魔力を放出させた。すると、炎の籠ができた。そしてそこに俺と炎竜だけが中に入っていた。
「これなら雨など意味はないのだ」
「確かにそうだな。だが、雨があってもなくても変わらぬぞ。どうせ俺が勝つ」
俺は炎竜に殴りかかった。炎竜の頬を殴ると炎竜が吹っ飛んだ。
「魔法使いと思っていたけど違うのか」
炎竜が少し厳しい表情で言った。
「俺は元々格闘家だからな。まだまだこれからだぞ」
俺はそう言うと炎竜の尻尾を持って振り回した。
「止めるのだー!」
「降参すればやめてやるぞ」
怪我をさせずに勝つにはこれが1番だろう。
俺が炎竜を振り回して数分経った。
「降参するのだー!」
やっと炎竜が降参した。俺は、振り回すのをやめた。
「俺の勝ちだ。約束を忘れたないよな?」
「私は誇り高き炎竜なのだ。約束はちゃんと守るぞ」
「まあ安心しろ。下部と言っても俺が呼んだ時に来れば良いだけだ」
「そらならまあ良いのだ。遊ぶ場所も出来たことだし」
「その体で村に来ても困るぞ」
「それなら安心するのだ」
炎竜がそう言うと、炎竜の身体が燃えた。そして、炎が消えるとそこには赤髪で裸の美少女がいた。
「これなら良いか?」
「ああ、だがこれを着ていろ」
俺は、そう言うと炎竜にサイズが合う服を着せた。
「動きにくいのだ」
「これを着てないと村に入らないから我慢しろ」
「分かったのだ」
案外聞き分けは良いようだ。
「改めてよろしく頼む。俺はライヤだ」
「よろしくなのだ。私は炎竜レビア、レビアで良いぞ」
俺達は握手した。
俺達が握手をやめると炎の籠が消えた。俺も《降水》の魔法を消すのを忘れたいから消した。
そして俺たちは、みんなの元に行く。




