スタンピートその8
「次はベルゼブブか」
「妾は速攻終わらせてやろう」
ベルゼブブはやる気満々でいる。
モンスターはワイバーンやヒュドラからまともなドラゴンなどに変わっていた。ベルゼブブなら余裕だろうがな。
ベルゼブブは悪魔だから《悪魔法》を使うだろう。魔族特有の【魔眼】を使うかのどちらかだろう。
「それじゃあいくぞ。石化。《悪魔法・悪弾》
ベルゼブブがそう口にした途端モンスターが一斉に石化した。ベルゼブブの周りには黒色の玉が複数出現した。
「いけ」
ベルゼブブがそう言うと黒い玉が一瞬で消えた。黒い玉はモンスターへと向かっていった。
俺は黒い玉が入るようにすぐに石化しているモンスターの所だけ結界を張った。
すると、結果内が土煙りに覆われた。
俺は結界を解除すると、煙りが晴れてきた。するとそこには底が見えないほど穴が空いていた。
「これじゃあ私が出来ないじゃない」
アリスが言った。
「安心しろ。戻せば良い」
俺は、《時魔法》でベルゼブブが魔法を放つ前の状態に戻した。
「これなら出来るわね。それじゃあいくわ」
アリスがそう言うと炎が身体を纏った。精霊の力を借りているから魔力も底上げされているのだろう。
「《火炎魔法・火柱》」
これは、前も使った事があったな。どのくらい成長しているか見ものだな。
すると、アリスの真下から炎の柱が出現した。それが昇っていく。その高さは地面から数百メートルの高さがある。もちろん俺たちものみこまれているが、結界があるから問題は無い。
火柱が消えるとモンスターは灰になっていた。
「どう?成長したでしょ!」
アリスが自慢気に言ってきた。
今回は褒めてやるとしよう。
「そうだな、良くやった」
「え、あ、ありがとう」
アリスが少し照れながら言った。褒められるとは思っていなかったのだろう。
「それじゃあ全員終わった事だし、炎竜探しをするか」
「ライヤはやらないの?」
「やる必要無いだろう」
「みんなにやらせて自分はやらないんだ」
アリスが言ってきた。
「妾も見てみたいのじゃ」
ベルゼブブも賛同した。
「俺はそれと言って固定の魔法はないのだがまあ良い、みていると良い」
俺はモンスターがいる所全てに結界を張り、エルス部隊とフェルド、レイラ、イシアに報告する。
『後は俺がやる』
『承知しました』
『分かったぞ』
『分かったよ』
『分かった』
俺は、全員をここに転移させた。
「見ておけ。《火炎魔法・絶炎》《水流魔法・巨水津波》《大地魔法・地壊》《聖光魔法・崩光》《暗黒魔法・闇喰》」
俺は、5つの魔法を使った。《絶炎》とは全てのものを絶対的に焼き尽くす魔法。
《巨水津波》とは災害級の水を創り出し、津波として撃ち出す魔法。
《地壊》とは土の魔素を圧縮して放出する魔法。対象に当たると内側からあらゆる物質を土にする魔法。
《崩光》とは触れたものに崩壊と死をもたらす魔法。決して避けられない。
《闇喰》とはあらゆるものを喰らい尽くし、虚無へと返す魔法。闇を創り出す。
この5つの魔法をモンスターに向けて放った。全て自然災害のようなものがモンスターに襲い掛かる。モンスターに意思があれば、数分間の地獄だろう。
俺は、モンスターが全て消滅したら魔法を止めた。新しいモンスターが出現する可能性もあるから《封印魔法》でモンスターの出現を封印した。
「こんなところか」
「こんな魔法見た事無いわ」
もう驚かないと言っていたアリスが驚愕している。他の者も驚きを隠せていない。
俺は、そんな顔を見ていると後ろから話しかけられた。
「貴様がライヤとやらか。私のモンスターをよくも粉々にしてくれたな」




