スタンピートその7
「それではやるぞ」
アルプストが消えた。すると、下の方に光の線が見えた。それが四方八方に動いていく。モンスターに当たるとモンスターが吹っ飛ばされ空中に舞う。
それが辺りにいるモンスター全てに当たり、また当たりを繰り返してボールが壁にバウンドしている様になっている。
「もういいぞ」
俺は、モンスターが全て消滅したことを確認するとアルプストにやめるように言った。
アルプストは動きを止めると俺たちの元に戻ってきた。
「中々やるな」
「まだ全力ではなかったがな」
アルプストは神の中でもトップクラスに速いと言われているからこの速さでも全力ではないと言っても嘘では無いだろう。
「それじゃあ次はノア」
「はい!」
ノアは少し緊張しながら返事をした。
「そう緊張する必要は無い。お前は四神の加護がある。その加護は四神がお前を認めたから加護を与えたのだ。お前は強いんだ自信を持て」
俺がノアにそう声を掛けるとノアの表情が和らいだ。
「はい、見ててください」
ノアはそう言うとモンスターがいる中心に降りて行った。
「《土魔法・操土》《金魔法・純金化》」
ノアが魔法を2つ口にした。すると地面が動き出した。そして、土が金色になる。
「四神白虎の魔法……あの子が継承者なのですか?」
ミルナーナが俺に問いかけてきた。
「継承者?」
「はい。四神は生涯に一回、人系種族に自分の力を全て与え、憑依するのです。そして、継承者は永遠の命と超人的な肉体と魔力を手にするのです」
「憑依したらどうなるんだ?」
「分かりませんが、もう戻ることはありません。ですがそれは、自分の意思でやった事なのであの子に言う必要はないでしょう」
「そうだな。そんな事言ったらノアが悲しむだろう」
俺のミルナーナがそんな事を言っているとノアの魔法が終わった。
それは、モンスターが金色になった土に串刺しになっている。そして、魔石になった。
「どうでしたか?」
ノアが俺たちの元に近づいてきた。
「成長したな。これからも励むといい」
「はい!」
ノアは嬉しそうに笑った。
「よし、次はヨーカ」
「分かりました。私は前もやった魔法をやるのですが良いですか?」
「構わないぞ。あの魔法は何回見ても興味深い」
「そうですか!それでは全力でいかせてもらいます」
そう言うとヨーカは魔法を使った。
「《暗黒魔法・闇黒》」
辺りが真っ黒になった。これは、前も見た奴も居たことから余り驚かず、見てなかった奴も平然としている。それは、神や悪魔だからだろう。
すると、ヨーカが何か喋った。ボソッとしていて何を言っているかは分からなかったが、モンスター達が闇に包まれていった。そして、黒いモンスターになった。
「この魔法ほ見た事ないぞ」
「えっと、今やろうと思いまして。モンスターを倒すのではなく私の暗黒兵にしました」
「ほう、興味深い魔法だな」
「そうですか。まあ、ライヤ殿ならこれ以上の魔法を使えると思いますけどね」
ヨーカはそう言いながら暗黒兵を消した。出したい時にいつでも呼び出せる仕組みだろう。
「次はミルナーナだ」
「承知しました」
ミルナーナはそう言うと空高く飛び上がった。
そして、俺たちより数十メートル高くなると止まり、背後に輪っかが出来た。
「創造神が命ずる。ここにいるモンスターに魔法を創造する」
ミルナーナがそう言うとモンスターの一部が光る。そして、光っていた部分が爆発した。その爆発は一つでも地形を変える程の強さがある。
爆発が止み、モンスターが消えるとミルナーナが降りてきた。
「ミルナーナよ何故詠唱した?」
「神族は真面目に魔法を使う時以外は詠唱をするのです」
「なるほどな」
アルプストは魔法を使っていなかったから分からなかったな。




