スタンピートその6
◇◇◇
夜が明けた。ほとんど者は起きている。寝袋とテントがあったとはいえ、地面の上だから余り寝れなかったのだろう。
俺は全員が起きて外に出ている事を確認すると、テントと寝袋を《空間収納》に閉まった。
「あと10分で結界を解くぞ。各自準備運動をしておくと良い」
俺は忠告しておく。それと、エルス部隊には俺の《付与魔法》でステータスを上げておいた。これからはモンスターの上位種ばかりが来るだろうからな。
「ちょっといい?」
レイラが聞いてきた。
「なんだ?」
「ライヤ君ってなんでそんなに強いの?」
「分からん。待ったからではないか」
「うーん、よく分からないな。じゃあなんでこの年になって急に有名になったの?」
「それはこの戦いが終わったら教えてやる。今説明すると色々と長くなるのでな」
「そうなの。ならまずはこの戦いを頑張りましょう」
「ああ」
大体10分だ。俺は結界を解いた。
すると結界の外にいたモンスターが襲ってきた。
「よし、それじゃあ行くとするか」
全員モンスターに襲い掛かる。
人間とモンスターの戦いの2日目が始まった。
みんな戦っているが俺はそれを、空から眺めている。俺はピンチの時か炎竜が来た時に参戦するだろう。
ゴブリンやオークもいるがワイバーンやケルベロスもいる。あまりにも多く出現するなら炎竜を探した方が早いが、あとで良いだろう。
アリス達を見ているとただの流れ作業に見えて来る。もう少し強いモンスターが来れば良いのだが。
「飽きてきたのだが、一気に片付けるほうほうはないのかのぉ?」
ベルゼブブが俺に言ってきた。
「そうだな。一人一人範囲攻撃をさせて見るか。敵はほとんど無限だろう」
「それは名案じゃな。だが、味方も受けてしまうぞ」
「俺が結界を張るから安心しろ。だが、参加させる者は出来るだけ奥でやらせるぞ」
「分かったぞ。それじゃあ妾が個人に言ってくる」
「ああ」
ベルゼブブは戦いになると生き生きしているな。長い間封印されていたから仕方なくもあるがな。
数分が経ち、ベルゼブブが戻ってきた。
「言ってきたぞ。近くにいるモンスターを倒したら行くって言っておったぞ」
「そうか。それじゃあ先に行くとするか」
参加するのはアリス、ノア、ヨーカ、メリナ、アルプスト、ベルゼブブ、ミルナーナの7人だ。レイラとイシアはこの中で競うのは無理があると言ってやらず、フェルドはエルス部隊の手助けをするらしい。
ノアの場合普通の戦いでは強いが、派手な魔法を使える印象は無いから少し楽しみではある。
「全員集まったな。それじゃあまずはメリナから頼む」
「分かりました」
俺は《浮遊魔法》で飛べない者を浮かせ、一時的に《浮遊魔法》を使える様にした。
そして、ここら辺に居る味方には《結界魔法》を工夫して、傷一つ付かない様にした。
この辺りは、ワイバーンやヒュドラなどの普通のドラゴンの下位互換的なモンスターが多く居る。
「それではいきますね。《トニトルス》
メリナがそう言うと上空に真っ黒な雲が集まり、雨が降り出した。
そして、雷が一つ降った。そしてもう一つとどんどん降ってくる。そしてついに数百もの雷鳴がモンスターに降り注いだ。
数分経ち、それが次第に止んでいく。
「どうですか?」
「まずまずだな」
「ありがとうございます」
俺が少し褒めるとメリナは、上機嫌だ。
モンスターは居なくなったものの直ぐに新しいモンスターが出現する。
全員の技を見たら炎竜を探すとしよう。
「次はアルプストだ」
「承知」
そう言うとアルプストが前に出た。




