スタンピートその4
ニヒルの森を越えた平地に転移した。そこは人も魔物も誰も居なくとても静かな場所だ。数時間後にはモンスターと人間の戦場になるとは思えない。
「ここからは自分たちの足で進んで行くぞ」
俺達は前へ前進して行く。
◇◇◇
数十分が経った。
「ここで止まれ。もう少ししたら来るぞ」
まだモンスターは見えないが気配は感じる。あと数分で姿が見えてくるだろう。
「どのくらいのモンスターが来るの?」
アリスが聞いてきた。
「分からん。だが、強い弱いははっきりするだろう。最初は雑魚だが段々強くなるだろう」
あのダンジョンより強いモンスターが来れば良い特訓になるのだが、ベルゼブブと炎竜だったらベルゼブブの方が強いイメージがあるのだがな。まあ、ベルゼブブは封印されていてその漏れた魔力でできたモンスターだから分からないがな。
「さて、そろそろだぞ」
向こう側から土煙が見えて来た。それは、モンスターの大群だ。
「皆の者、これから長い戦いになるかもしれないがまあ、頑張ってくれ。死ぬなよ。死んでも最悪生き返らせるから安心しろ。それじゃあ行くぞ」
「「おーー!!!」」
俺が言うとみんな掛け声出した。そして、モンスターの方へ走って行く。
モンスターを見てみるとただのゴブリンやオークなどの比較的弱い魔物がいる。これなら最初は余裕だろう。
「俺は、モンスターの発生元を探して来るからここは頼んだぞ」
「分かったわ」
俺は、アリスに任せてモンスターの発生元を探しに行く。
《探知魔法》で大体の位置は分かる。複数あり、そこからモンスターが発生しているからかなりの量だろう。
俺は、急いで発生元に行く。
◇◇◇
俺はダンジョンの中に入って行く。途中に襲ってくるモンスターを倒しながら最下層まで行く。
ダンジョンボスを倒した。ここは初級ダンジョンだろう。余りにも弱すぎるし、階層も余り無い。
俺はダンジョンの核を壊し、また違うダンジョンへと向かう。
◇◇◇
地上では、アリス達がモンスターと戦っている。
ゴブリンなどのモンスターはエルスの部隊が担当し、アリス達の上級者は奥の方に進んでいる。
「ベルゼブブ様、炎竜ってどんな竜なんですか?」
ノアがベルゼブブに聞いた。
「そうじゃなぁ。我がままな小娘じゃよ。だが実力は確かじゃよ。こんな事するとは思えないがな」
「そうなんですか。じゃあ何か理由があるんですね」
「そうじゃのぉ」
2人はそんな会話をしているが時速100キロ以上は出ている。
アリスやアルプスト、ミルナーナ、フェルドも同じくらいのスピードだ。その後ろにレイラとイシアがいる。ヨーカは《暗黒魔法》を利用して、影の中で移動している。
オーガやトロールが出現し始めた。上位種に進化している。
「段々張り合いのある敵が増えたわね」
アリスが言った。オーガ達は、一瞬で倒されて行く。オーガやトロールは普通の冒険者なら危険な相手だが、このメンバーにはゴブリンとさほど変わらない。
次にゴーレム、そして、ガーゴイルとどんどん倒して行く。
そして、ケルベロスやキメラなどの上位種が襲ってきた。
「ケルベロスやキメラはただでさえ苦労するのにその上位種とはね。少し本気を出すわ」
「そうですね」
そう言うとアリスとノアは力を少し解放した。アリスは炎の精霊サラマンダーの力を少し借り、炎を体に纏った。ノアは手足を獣化した。




