恋
数十分が経った。
俺は貴族達が挨拶してきた休憩で外に出ている。そういえば、ほとんど男爵以上だから挑発してくると思ったが、案外違った。国王やアリスが理由かこの村の物や料理とか理由なのか。まあ、俺にはどうでも良いことだがな。
「ライヤ様!」
そんな事を考えているとカナが話しかけてきた。
「カナか、楽しんでるか?」
「はい!食べた事ない美味しい料理がたくさんあって、とても楽しいです!」
「そうか、それは良かったな」
「それよりアリス王女様と婚約しているとは驚きです」
「まあ、言って無かったしな」
「でも良いんですか?」
「何がだ?」
「ライヤ様はこの村の領主ですが、アリス王女様と正式に結婚したらクライス王国の国王にならないといけませんよ」
確かにそうだ。だが、他に兄弟姉妹はいないのか
「兄弟姉妹ぐらいいるだろ?」
「国王陛下達は子宝に恵まれなかったのですよ。それで唯一できた子……アリス王女様が生まれたのです。」
「そうだったのか。まあ、その時はその時だ。それにそんな事容易いことだしな」
「そう言うと思ってました」
カナがそう言って微笑んだ。
「まだ時間はある、楽しんでくると良い」
「はい!」
カナはまた中に入って行った。
◇◇◇
貴族達はみんな帰って行った。
「成功ってとこね」
「まあな」
「でも、これから忙しくなるかもよ」
「何故だ?」
「今回のお披露目会で、見た事の無い物や技術がたくさんあって、おまけにライヤは強いしほとんどどんな事も出来るし貴族からの依頼が来るかもしれないわよ」
「速攻終わらせるだけだ」
「そうよね」
少しの間沈黙が続く
「ライヤ、ちょっとこっち向いて」
俺は、無言でアリスの方を向く
「ライヤが私を助けてくれた時から弟子にしてくれたりクライス王国や他の国も救ってくれたり、この世界の人じゃないのに……」
「何を言っている。俺が好きでやっている事だ。それに今はこの世界の人間だ」
「そうね。ライヤは改めて言うわ、ありがとう」
そう言ってアリスが俺にキスをした。
わずか数秒の出来事、だがとても長く感じた。
これが恋なのだろうか。俺は、前世でほとんど格闘技しかしていなかったから女に興味がなかったし必要無いと思っていたが、これならしてみるのも良かったかもしれないな。
「せっかく婚約したのにまだしてなかったから」
「そうだったな」
「それじゃあ、今日はもう寝るわね」
「ああ、おやすみ」
アリスが走って屋敷の中に入って行った。




