準備その3
ーーーー次の日ーーーー
俺は、村の入り口にいる。
俺の分身の帰りを待っている。分身だから場所も把握してるし、そいつを消したらそいつが持っている《空間収納》の中の物や知識は俺の中に戻ってくるが、初めての魔法だからちゃんと出来てるか確かめておきたいからな。
俺の分身が帰ってきた。俺は、魔法を解く。すると俺の分身が黒い霧になり俺の中に入っていった。
俺は、《空間収納》の中を確認する。わさびは入っている。それと、魔物の死体もある。あともう一つある。これは……稲だ!
まさかこの世界に存在していたとはな。それじゃあ今日は精米するとしよう。
◇◇◇
俺は、屋敷の近くに小屋を建てた。その中に米を作るために必要な機械を造り出した。
「何ですかそれ?」
ノアが聞いてきた。
「米をつくる機械だ」
「あの時食べた物ですね」
「ああ、見ておけ」
俺は、そう言うと機械を動かした。
俺の作った道具は基本時間は関係無いからすぐに米ができてくる。
「流石ライヤ様!こんな魔道具を造れるとは」
魔道具では無いのだがな。
魔道具とは、その名の通り魔法を使った道具だ。
「それじゃあ次は料理だ。調理場に行くとしよう」
俺たちは、調理場に移動した。
そこではニーナ達が魚を捌いていた。既に店に出せる様な仕上がりになっている。
「お前達、少し聞いてくれ」
俺がそう言うと、みんなこちらを向いた。
「お披露目会が終わった後に定食屋を出すんだが、その時は何人かに分けないければならないから組み合わせを決めてくれ。これなら少しは、休日を設けられる」
「お気遣いありがとうございます」
ニーナが言うと、続いて他のみんなも
「ありがとうございます!」
と言った。
俺達は外に出て、村を歩いている。
「あの、ライヤ様」
「なんだ?」
ノアが言うと俺は答えた。
「どうしたらもっと強くなりますか?」
「どうしたんだいきなり」
「アリス様達やライヤ様はとても強いですが私はそこまで強くありません。足手まといにはなりたく無いので……。」
ノアが暗い表情をして言ってきた。
別にそんな事は思ったことないのだがな。まあ、そんな事を言って欲しい訳じゃないだろうしな。
「経験だな。アリスとヨーカは冒険者を昔からやってきて、メリナは遥か昔から生きているからな。ノアももっと実戦をして経験を積めば今より強くなるだろう。」
俺がそう言うとノアは、顔を明るくして言った。
「分かりました。では、今から特訓して来ます。」
「ああ、それとお前は充分強いぞ。だからもっと自信だせ」
「はい!」
ノアはそう言うと走って行った。
そして俺は、ジクトの元に行く。
そろそろ食器とかが出来てる頃だろう。
「お、ライヤ様。待ってましたぜ」
鍛冶場に入るとジクトが俺の元に来た。
「出来たのか?」
「はい。ついて来て下さい」
俺は、ジクトに連れられ奥に移動した。
そこには大量の食器類が置いてあった。どれも最高級並みに綺麗で丁寧に作られている。
「流石俺が見込んだ男達だ」
「気に入ってもらって何よりです。それと、もう一つ見てもらいたい物があるのです」
ジクトはそう言うと綺麗なガラス玉が出てきた
「ガラス玉か」
「はい。一応作ってみようと思って」
「そうか。ちょうど良い。お前達に話したい事があったのだ」
そう言うと、俺達は他のドワーフがいるところまで行った。
「お前ら!ライヤ様が話したい事ががあるそうだ」
ジクトがそう言うとみんなこっちを向いた。
「お披露目会が終わった後に店を出すんだが、その時に武器や防具、食器類、飾り物などに分かれて欲しい。ジクト組み合わせは頼んだぞ」
「分かりましたぜ」
「それじゃあ俺は行くとしよう」
俺は、そう言うと外に出て行った




