ルシファー
数秒経った。海の上を飛んでいる。
魔法で周りに影響を与えてはいない。
シンタルスクの大陸の上空に着いた。
俺は、1番魔力がある場所に向かう。この大陸は、魔力が濃い。いや、魔素が濃いといった方が適切だ。魔素というのは、魔力の素だ。簡単に言えば空気のこと。
そろそろ到着する。
俺は、地面に足を付けた。
するとそこには、金髪の翼の生えた男がいた。
そいつは、俺に剣を振りかぶってきた。
「なんだいきなり。」
俺は、刀を取り出し剣を弾く。
「それはこちらのセリフだ。我の大陸に踏み込みおって。」
「お前がルシファーか。話がある。」
「貴様に用は無い。話したければ我に勝ってみよ。」
話を聞かない奴だな。
《時魔法》は通じないだろうな。七つの大罪の悪魔は、元々は神らしいからな。
すると、俺達の周りが光に包まれた。
ルシファーの魔法だろう。
俺は、《魔法無効》を使って魔法を無効化した。
そして、ルシファーに斬りかかる。
「なるほど。普通の人間では無いな。」
「なに、まだ序の口だ。」
俺たちは、斬り合っている。
数分は経っているだろう。
俺は、更にスピードを上げる。
それでもルシファーに傷が付かない。
アルプストより格段に強いな。
俺は、更にスピード上げた。ルシファーに隙が出る。
俺は、ルシファーを真っ二つにした。
だが、ルシファーは霧になり後ろに下がっていた。
斬られた瞬間にスピードを上げて下がったのだろう。
「人間にしては強すぎるな。」
「当たり前だ。」
俺は、《炎魔法》の上位魔法、《火炎魔法》を使った。
「《炎槍》」
俺がそう呟くと、俺の背後に炎の槍が数十本出現した。
それが、ルシファーを襲う。
ルシファーはそれを、剣で斬っている。いや、吸っているな。
「魔剣か。」
「いかにも。この魔剣は、魔力を吸う魔剣。そして、その魔力を使うことができるのだ。」
ほう、厄介だな。だが、手はある。
俺は、ルシファーに殴り掛かる。
ルシファーはそれを、剣で止める。
「血迷ったか。」
「ふっ、どうかな。」
俺は、その魔剣に魔力を流し込む。
ルシファーは、それに気付くとすぐに離れようとした。
だが、俺が掴んでいるから離れられない。
「これが狙いか。」
俺は、更に魔力を注ぐ。
すると、その魔剣は弾けた。
そして、俺はその瞬間にルシファーの腕を斬り落とした。
「なに?回復しない。」
ルシファーは、腕を斬られたことより回復しない事に驚いた。
そう、俺は《封印魔法》を刀に付与した。
そして、俺は今までよりはるかに速いスピードでルシファーの背後に周り刀を突きつけた。
「俺の勝ちだな。」
「ああ、俺の負けだ。」
俺は、《復元魔法》でルシファーの魔剣を直し、《回復魔法》で傷を癒した。
「何故ここに来た。成り行きではないだろ?」
「ああ、いつか分からないが魔界にでも行こうと思っていてな、それで挨拶に来た。」
「悪い事は言わない。やめておいた方がいい。」
「何故だ?」
「魔界は、悪神族の生息地。かつては、悪神族と人間族で戦いがあったが、人間は歯が立たなかった。そこで龍人族や魚人族、神族の1部、七つの大罪も参戦してようやく魔界の門を閉じたのだ。しかも、そこで戦った悪神族は幹部と四天王だけだった。幹部は倒したが四天王は追い返しただけ。そして、悪神王は姿をあらわさなかったのだ。」
「なるほどな。だが、負ける気はしないがな。」
「確かに、お前なら勝てる可能性はゼロでは無いかもな。それで、お前の名前はなんだ。」
「ライヤだ。」
「よろしく頼む。我は、ルシファーだ。」
「ああ、よろしく。」
俺たちは、握手を交わす。
それにしても、悪神族は結構厄介らしいな。だが、俺がそいつらを創って、尚且つ俺より強いならとっくにこの世界を支配しているしな。
「それじゃあそろそろ帰るとしよう。」
「ああ、また来るといい。」
俺は、《空間移動》で王宮の部屋に戻る




