出会い
白く神々しい光を纏ったドラゴンとその前に金髪でショートヘアーの剣を構えている女性がいた。周りを見て見ると十何人の人が倒れている。恐らく女性の仲間だろう。
『魔法創造』で創った『魔眼作成』で作った目を使いドラゴンのステータスを見た。そして彼女のステータス見た。圧倒的に彼女がやられるだろう。
仕方ない助かるか。
「あのー助けましょうか?」
そう尋ねると彼女が
「出来るならお願いしたいです。」
そう言った。それを聞くと俺は、『武器創造』で刀を作りそれを左手に持った。そのまま女性の隣りまで行った。彼女は、今にも倒れそうにしていたから俺は、『超回復』を女性に使った。すると女性の傷が癒え魔力も回復した。女性は、驚いたように目を見開いている。それを気にせず俺は、ドラゴンに目を向けそのまま刀を鞘から抜き目に見えないほどの速さでドラゴンの首を真っ二つにした。女性を見ると目と口を大きく開いて唖然としている。
「もう大丈夫ですよ」
そう声をかけると彼女は、慌てて顔を整えて
「ありがとうございます」
そう言うと顔明るくしたがすぐに顔が暗くなり倒れている人達を見る。
それに対して俺は
「直しますよ」
と軽く言い『超回復』を使い傷を癒した。何人かは目を覚ましたが全員では無い。恐らくもう既に死んでいるのだろう。だがそんなのは俺からしたら特に関係ない。『魂復元』で死者を生きかえらした。
しかし全員まだ実感がないのだろう。その場で立ち尽くしている。しかし少し沈黙が流れると急に大声を出して喜んだ。
しばらくして静かになると彼女が
「我らを救ってくれたのは、この方だ!」
そう言うと俺は、みんなからの歓声を浴びた。
俺は、歓声が止むまで苦笑いをしていた。次第に歓声が止むと彼女が
「ありがとうございます。貴方が助けてくれなかったら私達はもうこの世にいなかったでしょう。ないかお礼をさして下さい。」
そう言うと俺は
「じゃあ近くの国まで案内してくれ。」
「それだけで良いんですか!」
彼女が驚いたように聞いてきた
「ああ」
俺は短調で答えた。当たり前だ一週間ほとんど歩きっぱなしだからそれが一番良いだろう。
「でしたら今から向かいましょう。ここから一番近い国は10分もしませんから。」
そう言うと彼女は歩き出した。俺や彼女の仲間達が後を付いて行く。
俺が彼女の横に並ぶと彼女は、恐縮そうな声で言った。
「あのーもし良かったら私を弟子にしてくれませんか?」
そう聞いてくると、周りにいる彼女の仲間達は、驚いたようにこちら側を見ていた。
「それは別に構わないがなんで急に?」
そう尋ねると彼女が
「私は、Sランク冒険者です。しかし私は、昔から一人で冒険をしてやっとSランクになりました。だから私は、他のSランク冒険者に比べるとあまり強くないです。だから貴方のような方に教わればもっと強くなれると思ったからです!」
「分かった、じゃあこれからよろしく。君の名前は?」
「私は、アリス・クライスです。あなたは?」
ん?俺の名前何だっけ。そんな昔のことは覚えていない。ましてや俺は、自分の名前があまり好きではなかったから尚更覚えている訳がない。適当に答えておこう。
「俺は、ライヤだ。よろしく」
「ライヤさんですね、よろしくお願いします。ところでライヤさんは、何処の出身ですか?」
「遠いとこだよ。」
適当にに答えておいた。
「じゃあここら辺にくるのも初めてですか?」
「ああ」
「じゃあ、今から行く国のことを簡単に説明しますね。」
「ああ、ありがとう」
そう言うととアリスは説明をしだした。
「今から行く国は、クライス王国と言って東側では、一番でかい国です。」
「クライス王国って。」
そう聞くと
「はい。私の父が治めている国です。それで東側の国が敵対している国が西側にある国です。主に帝国の傘下にあり東側と西側で昔から戦争をしています。戦争をする時は、Sランク冒険者とそのパーティーと騎士が帝国と戦っています。」
なるほど、アリスが強くなりたい理由の一つだろうな。
そんな話をしている内に砦が見えた。
「ここがクライス王国です。」
そう言いながら門まで行った。するとそこにいる兵がアリスに向けて敬礼をした。恐らくこの国の娘だろう。
そう考えているとアリスが俺に
「身分証明書など身元が分かるものを持っていますか?」
そう尋ねると
俺は、ないと答える。するとアリスが銅貨一枚を取り出して兵士に銅貨を渡した。身元が分からないと銅貨一枚を払わないといけないらしい。
俺は、礼をするとアリスは、
「今は、これくらいしか出来ませんから。」
と言った。道案内だけじゃあ物足りないのだろうそのまま門を潜り国に入ると城下町ぽい風景だ。彼女の仲間達と別れ、俺とアリスは城に行く事にした。なんでもドラゴンの事を報告しなければいけないらしい。そして城の前まで来た。
「ここがクライス王国の城です。」
「思ったよりでかいなぁ。」
「東側の最もでかい国ですから。」
そんな会話をしながら門まで歩いて行く。