鍛治師の疑い
俺たちは、ジクトが居る鍛冶屋の前に移動した。
中に入る。中は相変わらず誰もいない。
「ジクト、いるか?」
そう言うと奥からジクトが歩いてきた。
「ライヤじゃねぇか。それと王女様も。」
そう言うとジクトは、膝をつく。
「ジクト。俺は、ある村の領主になったんだが、そこで働かないか?勿論嫌なら言ってくれ。」
「いいのか⁉︎」
「ああ、勿論だ。だが、その前に国王のとこに行くぞ。」
「なんでだ?」
「お前の疑いを晴らす。」
俺がそう言うと、ジクトとアリスの肩に手を置き、城の前まで移動した。
門の兵士が、俺達を見るなり端に移動した。
俺たちは、城の中に入り国王の元まで案内される。
「ライヤ久しいな!どうだ、村の方は。」
「順調に開拓をしている。それよりこいつの事で話がある。」
「そのドワーフは確か。」
国王の顔が険しくなる。
ジクトが慌てて、跪く。
「ああ、昔の戦争でやらかしたと言われている鍛治師だ。」
「ほう、それを知って何故連れてきた?」
「こいつの疑いを晴らしてやろうと思ってな。」
「疑いだと?」
「ああ、まずこいつに化した判決はなんだ?」
「罰金と其奴の仲間を永久労働だ。」
「ジクトの仲間は、何処で働いている?」
「アレクト国に引き渡した。だがライヤよ、其奴の腕が悪かったということもあるだろう。」
国王がそう言うと俺は、アリスに顔を向ける。
アリスは頷くと、魔剣を鞘から取り出した。
「これは、アリスが戦争の時に使った魔剣だ。無論ジクトが作った。」
「なんと⁉︎その魔剣を!」
それは驚くだろう。こんな魔剣を作れる奴は、そういないしな。
「それで国王。アレクト国の事なんだが、当時怪しいことはなかったか?」
「ジクトという者が作った武器が称賛された時に、アレクト国の武器を買わなくなったな。」
俺は、地図を取り出した。
アレクト国は、以前寄った事があるな。
「今からそこに行く。国王も来てくれないか。」
「よいぞ。何か問題がありそうだしな。」
俺は、《転移魔法》を使いアレクト国の前に転移した。
視界が光りおさまると、アレクト国の目の前だ。
門にいる兵士が剣を構える。
「我は、クライス王国の王であるぞ。」
兵士達は、慌てて剣をしまい
「申し訳ございません!」
跪いた。
「そんな事はどうでもいい。アレクトに会いたいんだが。」
「かしこまりました!すぐに案内します。」
俺たちは、兵士にアレクト王の元まで案内してもらっている。
「なあ国王。国同士の事ってどうなってるんだ?」
俺が尋ねると
「我が国は東側では、一応トップなのだ。民からは、敬われてるが国同士そういう上下関係はないがな。」
国王がそう言った。なるほどな、俺は運が良かったな。
「着きました。」
兵士がそう言うと俺たちは、城の中まで入っていき、事情を話しアレクト王とこまで案内してもらう。




