圧倒的勝利
歩き出して約3時間ぐらいが経った頃。
「そろそろか。」
「何がよ?」
俺が言うと、アリスが聞いてきた。
「敵兵までおよそ5キロだ。ちょうど良い頃合いという事だ。」
「だから何がよ!」
アリスが起こった様に聞いてくる。
他のみんなもこちらを見ている。
「そんなに怒るな。前方の空を見ていろ。」
アリスは、「別に怒ってないし。」と、呟きながら空を見る。他の者も空を見ている。
そして俺は、魔法を使った。《惑星落下》だ。
すると、敵兵の上に小さな惑星が造られていく。
小さいと言っても直径100メートルは、あるだろう。ちょうど5万人は、潰せるだろう。
みんな驚きを隠さないでいる。
「ちょっと何よあれ!」
「見ればわかるだろ。惑星だ。」
俺の言葉を聞き、アリスはため息をついた。
惑星が地面に落下する。
地面が揺れ、爆風が俺たちに迫ってくる。
俺は、《魔力壁》を使い全員守った。
「ほんと、チートだわ。」
アリスが呆れた様に言う。
俺は、無視して騎士団に《身体強化》、《防御結界》を使った。
『よし。じゃあ行くぞ。冒険者達は、自分のペースで行け。騎士団は、《身体強化》が使われてるから、速く走れるから10分もせずに戦場に着くだろう。じゃあ作戦開始。』
俺は言い終わると、《空間移動》で惑星の上に移動した。
アールス国の兵は、混乱している。
無理も無いだろう。一瞬で半分の戦力を失ったんだ。
俺は、惑星の上でそれを眺めている。
数分経つと、ゼスト、アリスが走ってきた。その後にレイラ、イシア、シシリア、ベスタ、カオル達が付いてきている。
《神眼》でカオルを見ると、勇者となっている。だが、そこまで強く無いだろう。
この中だったら、アリスかゼストが一番強いだろう。レイラも、魔法は強くは無いが剣士としては、一流だ。それにイシアも魔力は、アリスを越してダントツで一番あるだろう。
そんな事を思っていると、炎が敵兵を飲み込んだ。
アリスの炎魔法《火炎》だ。
普通の奴より断然強いだろう。
みんな、驚いている。前まで剣しか使えなかったアリスが魔法を使ったのだ。しかも強すぎるしな。
Sランク冒険者が戦闘を始めた。騎士団も遅れて参加する。
さて、俺もそろそろやるか。
俺は、惑星を消してウィリデの森の反対方向に飛んで行く。
進んで行くとテントが数張ある。
俺は、そこに降りると
「出てこい。」
そう言うと、中から何人か出てきた。
「この中にアールス国の王はいるか?」
「余が、アールス国の王だ。頭が高いぞ平伏せよ。」
中年の男性が出てきてそう口にした。
「だまれ。俺は、クライス王国のSランク冒険者のライヤだ。お前に話がある。」
「な、なに!今すぐこの者をひっ捕らえよ!」
アールス国の王がそう言うと、兵士が数人、剣を抜き俺に襲いかかってくる。
だが途中で倒れた。《重力操作》を創った。これは、物を軽くしたり重くしたりでき、重力を思い通りに操作出来る魔法だ。
「やめておけ。この戦争は、俺たちの勝利だ。それで、聞く気になったか?」
「ああ、話を聞くから、余に敵意を向けるな。」
そいつは、怯えた様に言う。
俺は、魔法を解除し、話し始めた。
「お前に与えられた選択肢は、二つ。アールス国は、帝国ではなくクライス王国の下につくのが一つ。もう一つは、俺がお前とアールス国が無くなるかの、どちらかだ。勿論、クライス王国の下につくなら帝国から守ってやるぞ。」
「わわ、分かった!お前、いや、あなたに全て従う!だから、殺さないでくれ!」
「ああ。従うなら何もしない。それじゃあ、国王の前に連れてく、お前が事情を話せ。もし国王に敵意を向けると死ぬぞ。」
俺は、最後に脅し、そいつらを国王のテントの前に送った。
俺は、戦場に一瞬で移動する。
敵兵は、残り1万といったとこだ。
俺は、味方に《結界魔法・極》を使い、《火柱》を使った。大きさは、国一つは、余裕で飲み込むだろう。
火が消えると俺は
『敵は全滅し、アールス国は、降伏した。」
騎士達は、大喜びで騒いでいる。
俺は、アリスの元に降りた。
「一人で全部出来たじゃない。」
「なに、みんなでやるからいいんだ。」
俺達は、国王の元へ戻っていく。




