報告と準備
王城の前に着いた。門にいる兵がそれを見ると、すぐに門の横に行き、敬礼をした。
前も来たから分かっているのだろう。
俺たちは、門を通り中に入って行く。
「今の魔法、魔力を感じ無かったぞ!」
レイラが驚いたように言う。
すると、イシアが
「はるか昔に、賢者と呼ばれた人がその魔法を使っていたとされている。けど一回でほとんど魔力を失うから、余り効率が良くない。」
「詳しく知りたいな。」
「この国の、図書館にある。」
今度行ってみるか。そう言う話をしながら城の中に入って行く。
執事に案内され、俺たちは、一つの部屋に入った。そこには、10メートルはある長机があり、端に国王が座っている。
「おお!どうした、みんな揃って。」
そう言って国王が振り向いた。
「大事な話しだ。」
「そうか、まずは座ってくれ。」
国王が真面目な顔をして言った。
俺たちは、長机の横に座ると話を始めた。
「まずは、エルフ村の事だ。ニヒルの森にあるエルフの村に盗賊が現れ………」
そう言って俺は、エルフの村の事を話した。
「なるほど。それは、私が対処しておこう。」
「ああ、頼む。それともう一つ、こっちの方が重要だ。」
そう言うと俺は、アールス国が十万の兵を引き連れて、一週間後に攻めてくる事を話した。
「なに!十万の兵!Sランク冒険者と騎士団がそうでで戦うなら勝つ事は、出来るかもしれないが東側の国々は、大きな傷を負う事になってしまうぞ。しかも、一週間だと騎士団も集められない。」
「騎士団は、何人集められる?」
「1万人位が限界だろう。」
十万か
「十分だ。」
「勝算があるのか!」
「ああ。だが、他のSランク冒険者次第だな。」
「分かった。今すぐ集めさせる。2、3日で全員揃うだろう。それまでこの城に滞在してくれ。」
「ああ、分かった。」
そうして会話が終わった。ほとんど、俺と国王で会話をしていた。
部屋を出ると
「会話に何にも参加できなかったわ。」
「それより、作戦は何ですか?」
レイラが話終わると、ライヤが聞いてきた。
「全員集まってきたら話そう。それよりアリス剣を買いに行くぞ。」
「え?でもまだ刃こぼれもして無いわよ。」
「それは、練習用にしろ。良い鍛冶屋がある。」
「分かったわ。でもライヤの刀って言うのは、やめて頂戴ね。」
「ああ、分かっている。」
刀は、扱い難い。ましてや、戦争まで七日間で使えるようには、ならないだろう。
「お前達はどうする?」
「私達は、部屋で体を休めるわ。」
「うん。」
そう言って俺たちは、別れた。
俺たちは、街を歩いている。いつもより騒がしい。冒険者ギルドで戦争の事を話したから、それが広がっているのだろう。別にこの国は、被害を受けないのにな。
そう思いながらも鍛冶屋に着いた。
「ここだ。」
「ここって確か、昔は有名だった鍛冶屋よね。」
「そうらしいな。だが今もいい武器を作っているぞ。」
「へー、そうなのね。」
そう、会話しながらな中に入って行った。
「おお!来たな。って王女様ではありませんか。」
「ご機嫌よう。私の新しい剣を作って下さりありがとうございます。」
「滅相もございません。むしろ光栄です。」
「ジクトそれより、剣を持ってきてくれ。」
「ああ、ちょっと待ってくれ。」
そう言ってジクトは、奥に行き、また、戻ってきた。手には、長い箱を持っている。
「これが俺の力作だ。」
そう言うとジクトが箱の蓋を開けた。
すると、赤く光っている剣がある。
「凄いわね。持ってみても良いかしら?」
「ええ、是非。」
アリスが剣を持った。
「軽いわね。それにこれって魔剣ね。」
「そうだ。魔剣の方が、これから使いやすいだろう。」
「そうね、ありがとう。」
「気にするな。ジクト、これは、剣の代金だ。」
そう言って俺は、袋一杯の金貨を差し出した。
「この剣は、そんなに高価じゃねぇよ。」
「なあに、ほんの気持ちだ。受け取ってくれ。」
「そうか、じゃあ遠慮なく頂くぜ。」
そう言ってジクトは、金貨が入っている袋を手に取った。
「それじゃあ、また来る。」
「さようなら。」
「ええ、ありがとうございます。」
ジクトがそう言うと頭を深く下げた。
「城に戻るぞ。」
「ええ。」
俺は、《空間移動》を使い、城の前まで移動した。
城の中に入り、部屋に案内された。
俺とアリスは、隣同士の部屋だ。
「それじゃあまた。」
「ああ。」
そう言い部屋に入って行く。
ーーー数時間後ーーー
コンコン、と扉から音がした。すると
「ライヤ様、Sランク冒険者の方が二人お見えになられました。」
「今行く。」
「そう言って、外に出た。」
そこには、アリスと執事がいた。そして城の玄関まで案内された。すると二人の冒険者がいた。




