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サイレントメッセージ
浮かぶ何かに気を取られ一つの手紙を受け取る。
うつろな手紙は意志を持ちそこに何か一つある。
意志を宿しながら温度のないそれは人には少し冷たい。
手紙の意志は古くいつかの客人を待っている。
いつ来るだろうか。それは変わらずそこにある。
外は日に満ちて客人来る。
そして、それは・・・。
いつかの夢を取り返し永久の別れをそこに残す。
いつかの記憶はそこで湯気。
霧となって風となる。
主にもう意志はなく乞うは一つの光なし。
次はいつかとそれなくただそこでそうあると。