全てはここから始まった
初めての作品なので至らぬ点もございますが、楽しんで頂ければ幸いです!
「黄泉を…魂を守るぞ!…協力してくれるな?---。」
これは夢だ。いつも見る夢。地下の様な薄暗い場所で誰かと話している。そこで視界が切り替わり、次は3人で雲のような物を眺めている。
「遂に出来たッス!」
「おい…本当に大丈夫なんだろうな?」
「実際に試運転してみないとなんとも…」
「--------。」
何度も見る夢なのにここの言葉だけはいつも聞こえず、視界も白く霞んで見えない。そしてその後は決まって誰かの叫び声が聞こえ視界が暗転するのだ。だが今回の夢は何時もと違っていた。
「-----!!」「-い---!」「-い-----か!」
「「セッカ!!」」
“喚ばれた”
そう感じた途端体が何処かに向かってぐんと引き寄せられた。
いつの間にか白い靄は晴れ目の前には光の球体がある。
私は導かれるようにその球体に手を伸ば…せなかった。
何故ならその前に謎の引力によって体が球体に突っ込んだ。結構な衝撃であった。
(嘘だろ…そこは触らせてくれよ…)
衝撃で意識が薄れていくなか、セッカと呼ばれた少女の口元には不思議と微笑みが浮かんでいた。