人の可能性
「駿二は、ここで死ぬの!?」
アンデスは首を縦に振った。
「なら、尚更助けに行かないと・・・」
すると、アンデスは菜々子を止めた。
「ダメだよ、ここで死ぬの彼だけなの。」
菜々子は、ただアイツ(駿二)の所へ行こうとする。
「私が死ねば!彼は助かるかも!」
「菜々子、正気に戻れ・・・!」
「そうよ!貴方が行っても何も変わらないのよ!ただ、被害が広がるだけ!」
菜々子は話を聞いていない。ただ、アイツを助けようとするだけで・・・。
そこで、俺は名案を思い付いた。
「おい、菜々子。アイツが助かるかもしれない。」
そこで、菜々子は動きを止めた。
アンデスは呆れた顔をしていた。
「ほ、本当に!?」
「あぁ、そうさ。一つだけな・・・」
そして、俺は自分の出した案を話した・・・。
「バカ!?なに考えているの!」
「本当に、助かるのかそれで・・・」
俺は、何とかなる。それだけ言った。
「何とか・・・な。」
俺は秘密基地からの抜け道で家の中に戻る。
「・・・」
クソ、以外に終わりに近いだけだな・・・
家は半分崩壊状態で、周りの家も巻き込んでるらしく。中々消火活動が終わっていない。
だけど、俺の考えた作戦は止まらないさ・・・
姿勢を低くして移動しながら作戦の事を考えていた。
その作戦は・・・
『俺が行く』
俺でも何を言っているのか分からなかったが何となく行ける気がした。
アイツの居場所は大体分かる。
家の階段を何とか登り菜々子の部屋に入った。
「ここは、火があまり回っていないな。なぁ、駿二。」
部屋には体育座りをしている駿二がいた。
「あぁ、そう・・・だな。」
あまり、元気がない返事だった。
「でも、そろそろ時間だぜ。ここから出るぞ。」
そこで、俺の頭はある光景を出していた。
人が、いるが俺の事を見ていない。それどころか誰も居ない様な感じでいる。
これ・・・は。
「ねぇ、君・・・」
振り向くと高校生らしき人物が話しかけてきた。
「神にならないか?なに、自分の好きな事が出来るよ。こっちにおいで・・・」
「!」
そこで、映像は途絶えた。
「どうしたら、いいんだ・・・・・・・・」
駿二はブツブツと何かを言っていた。
「コイツ、羨ましい奴だな・・・」
ハァ、とため息をつくと菜々子の部屋を出た。
「オーイ!落とすぞー!」
「はーい。オッケー!」
そして、駿二を階段に出来た穴から下に落とした。
「あんたも、降りてきなー。」
「たく、言われなくても行くさ。」
階段の穴から降りようとしたとき、体が動かない。
眠いです。
それだけ・・・
さてさて、春、春と言う事だけ一人前の俺!
さてさて、そろそろ寝ます。
お休みなさーい。